日本経済は今年もマイナス成長を記録する見通しとなり、日本経済に対しては國內外で悲観的観測が広がってきている。しかしこの10年に及ぶ不景気にも関わらず、日本は世界第2位の経済大國としての地位を維持している。日本経済の基本的根幹は崩れておらず、その成長の潛在力を軽視することはできない。
一國の経済発展は、國內外の政治、軍事、技術、エネルギー供給、國際関係などさまざまな要素の影響を受ける。同レベルの発展段階にある國にとって、その経済発展は主に自國の潛在力によって決定する。日本の経済要素を分析してみても(1)勤勉な國民性と質の高い労働力(2)先進國で最も高い貯蓄率と豊富な資金(3)高い実用技術開発能力――など、やはり大きな経済成長の可能性を秘めている。
米経済の成長は減速し、歐州連盟(EU)経済は低迷、日本経済のマイナス成長となり、アジア経済は1997年の金融危機以上の厳しい情勢にある。現在のレートで換算すると、日本の國內総生産(GDP)は中國やインド、東南アジア諸國連合(ASEAN)、アジアの四龍(シンガポール、臺灣、韓國、香港)などアジアの主要15カ國?地域のGDPの約1.6倍になる。日本経済の回復はアジア経済の安定と発展にとって極めて重要な意義がある。
「人民網日本語版」2001年12月10日