梅園は無錫の西郊外の東山と滸山の南斜面にあり、市街區から7キロ離れたところにあり、太湖からは1.5キロ離れている。敷地には梅の木が植えられ、江南(長江以南のデルタ地區)の著名な観梅の景勝地の一つである。梅園のはるか彼方には太湖があり、北は竜山に接し、靜かなところである。「名園の一角は橫にした琴のようである」と言われている。梅の木が山を飾るように植えられ、山の地勢に沿うように梅の花が飾られ、獨特の風格がある。あずまや、樓閣、塔が山の上に建てられ、層をなすように重なり合って趣がある。早春になると、山の斜面に植えられた梅の花が満開し、山は青緑色で梅の花は艶かで、美しい風景である。中秋になるとモクセイの花が香りを放ち、胸にしみとおるようである。
梅園は1912年に開設され、著名な民族商工業経営者の栄宗敬、栄徳生の兄弟が東山で庭園をつくり、清の末期の進士徐殿一の小桃園の跡を利用して、數千本の梅を植え、10余年間の造園を経たものであり、敷地面積は5.4ヘクタールである。その時に植られたのはほとんどウメの実のなる梅の木であった。新中國の成立後、梅の木の數と品種が次第に増えるようになり、園內には梅の木が4000余株、盆栽の梅の木が2000余株あり、品種も非常に多く、蘇州、常熟、揚州、杭州、成都、武漢、安徽省のから運ばれたものが多い。
梅園は梅の花で名を知られている。梅園の梅の花には70年余りの歴史があり、いまでは30ないし40の品種からなり、有名なものとしては玉蝶梅、緑萼梅、宮粉梅、朱砂梅、墨梅、竜遊梅などがある。また形の優雅な梅の木の蕓術的盆栽もある。
梅の花は寒さに強く、雪が降っても開花し、上品で純潔で、高い品位があり、人々に好まれている。歴代の多くの文人が梅の花をテーマとして吟じ、梅の花の誇り高く、高潔な情操をうたい上げている。唐?宋の時代の白居易(日本では白楽天として知られている)、林逋、蘇軾(蘇東坂)、陸遊、範成大らの詩人が書いた梅の花を吟じた詩が後世に伝えられている。宋の時代の詩人盧梅坡が書いた「梅雪春を爭って未だ降らず、詩人は筆をおいて評章を費やす。梅は須雪に遜るべし三分の白、雪は卻って梅に輸す一段の香」という詩句は、境地が清新な境地を提示し、梅や雪を生き生きと描いている。
梅園は古い藤、古い梅、新しい桂、珍しい石によってその上品さと質樸さを表している。梅の花が満開する頃になると、各地から観光客が大勢訪れ、大いに賑わう。
主な観光スポットとしては梅園彫石、洗心泉、米襄陽拝石、天心臺、揖蠡亭、清芬軒、香海、誦豳堂、招鶴亭、小羅浮、念劬塔、豁然洞、開原寺、松鶴園、小金谷、吟風閣などがある。
交通 2、88、91、206番のバス、観光バスで到達できる
入園チケット代 15元
開園時間 6:00?22:00
観光所要時間 1.5時間
電話 0510-5516739、5514979
観光シーズン
無錫は北亜熱帯モンスーン気候區に屬し、気候が暖かで濕り気があり、降雨量が多く、四季の違いがはっきりしている。どの季節も観光に適し、4月から10月までが観光シーズンである。
宿泊施設
無錫華宮大酒店、太湖ホテル、花園酒店、湖浜ホテル(ハイレベル)および経済的な宿泊施設。
無錫名物の料理
田ウナギの油揚げ、グルテンの皮にくるんだ肉だんご、グルテンと肉の炒め物、クリームのスープで煮たフナ、天下1の料理、発酵した豆腐の汁で煮た肉、水晶蝦仁(エビのむき身炒め)、無錫のスペアリブ、西ケツギョの身の入ったワンタン、テナガエビの炒め物
お薦めの料理 三鳳橋の醤油で煮たスペアリブ、グルテンの皮の入ったスープ、「太湖の三白」――シラウオ、白いエビ、白シ魚
無錫の軽食
小籠まんじゅう、干した油豆腐、肉?エビの身?カニの肉のワンタン、四角餅、大根のせんの切り餅、甘酒で煮た団子、カイドウ餅、きな粉にまぶした団子、砂糖をまぶして揚げたサトイモ、ハクモクレン餅、シュウマイ
お薦めの無錫2日間観光コース
1日目 ゲン頭渚――霊山大仏(ゲン頭渚からモーターボートで梅園に至り、そこで91番中型バスに乗り換える)――農家見學(霊山大仏で「紅頭車」という交通手段で到達、夜は焼き肉料理に舌つづみを打ち、かがり火の夕べでたのしんだあと、キャンプに泊まる)
翌日 錫恵公園(91番のバスに乗り、途中ついでに梅園を見學)――蠡園(1番のバスに乗ってバス停に戻る)
「チャイナネット」2001年11月8日