農(nóng)産品が外資の投機(jī)対象となる兆候 懸念される獨(dú)占狀態(tài)での野菜の安全
業(yè)界関係者が農(nóng)業(yè)業(yè)界への外資導(dǎo)入に示す、四つの懸念
一つ目は、國が農(nóng)業(yè)に対する支配権を弱めること。。現(xiàn)狀として、國內(nèi)の農(nóng)業(yè)産業(yè)は技術(shù)水準(zhǔn)が低く、集中の程度も高いとは言えず、農(nóng)業(yè)企業(yè)の規(guī)模も小さい。外資企業(yè)はその戦略的展開によって勢力を広げ、國內(nèi)農(nóng)業(yè)の発展と安全に対する大きな脅威となるだろう。外資企業(yè)が市場獨(dú)占を成し遂げることも考えられる。外資企業(yè)が國內(nèi)農(nóng)業(yè)に進(jìn)出するときは、まず業(yè)界內(nèi)で力のある國內(nèi)企業(yè)を一社ないし二社買収し、これら実力のある企業(yè)との直接対決を避けるとともに、市場競爭の局面に変化を持ち込む。株式買占めに至ったら、次には技術(shù)や資金、規(guī)模、ブランドなどの優(yōu)位性をもって國內(nèi)の同業(yè)者を排除し、市場シェアを奪う。最終的には市場を獨(dú)占し、當(dāng)産業(yè)の將來の発展をも支配下に入れるという手順になる。これについては、大豆市場や綿花市場で貴重な教訓(xùn)を得たはずである。外資企業(yè)が種子に関して獨(dú)占狀態(tài)となった結(jié)果、高価格や安全性不安といった不利益が徐々に出始めている。トウモロコシやコメなど作付面積の大きい作物が外資企業(yè)に支配されたとき、國家の食料安全性に関わる脅威となることを業(yè)界関係者は懸念している。
二つ目は、農(nóng)業(yè)関連の中小企業(yè)の発展余地を狹めること。外資が農(nóng)業(yè)に進(jìn)出すれば、その獨(dú)占的地位から価格決定権が支配されるだろうし、そうなれば競爭が悪循環(huán)にはまり、國內(nèi)農(nóng)業(yè)企業(yè)は排除されるか、抑圧されるだろう。大豆関連企業(yè)が外資に買収されてからというもの、全國の90%以上の搾油企業(yè)が甚大な損害を出している。
三つ目は、農(nóng)業(yè)の國際競爭力を低下させること。農(nóng)業(yè)資源やその知的所有権、特に種子資源とその知的所有権は農(nóng)業(yè)が自立するための前提であるが、國家農(nóng)業(yè)の種子資源とその研究開発が他國に支配されれば、産業(yè)の発展に著しい損害がもたらされ、國際競爭力が削られることになる。米國は、中國の大豆品種に関する情報を収集した上で、その先進(jìn)技術(shù)を利用して優(yōu)良な大豆の新品種を開発し、それを中國に再び輸出することによって競爭で優(yōu)位に立った。
「野菜の里?壽光で、赤トマトや彩椒など一部の國外品種がおよそ90%の市場シェアを占めている」と山東省農(nóng)業(yè)部門擔(dān)當(dāng)者は憂慮している。壽光?孫集村の村民孫玉愛によると、外國産の品種は価格は高いが収穫量が多く、病気や蟲害にも強(qiáng)いので、やはり経済的なのだという。彼女の家ではもう10年近く種子を殘すことをしていない。以前は種子を買っていたが、今ではある程度まで育った苗を買うことにしているそうだ。國內(nèi)の8000余りの種子企業(yè)のうち市場シェアが5%を超える企業(yè)は一社もなく、販売額の多いほうから20社を合わせても米國のMONSANTO一社に及ばないという狀況である。