江蘇省無(wú)錫市にある老舗レストラン「王興記」が初めて正式に海外に進(jìn)出する。同市の対外友好サービスセンターの張錫楓総経理によると、初の海外直営店が今年11月末から12月初め頃までに日本の東京にオープンする予定だ。新店舗のシェフ、レシピ、調(diào)味料はすべて本店から提供される。新華社のウェブサイト「新華網(wǎng)」が伝えた。

　王興記を経営する無(wú)錫市王興記有限公司はこのほど、同センター、日本のミヨシコーポレーショングループと王興記日本直営店に関する合意に調(diào)印した。これにより、特色ある小籠包や海老ワンタンなどで知られる老舗レストランが、投資、技術(shù)、ブランド輸出などの方法で日本市場(chǎng)に正式に進(jìn)出することになった。

　無(wú)錫市中山路223號(hào)に位置する王興記は、中國(guó)風(fēng)ワンタンや無(wú)錫小籠包（マントウ、パオズ）を看板メニューとする創(chuàng)業(yè)100年の老舗だ。1913年の創(chuàng)業(yè)から約100年の歳月の中で、外観、香り、味、形が洗練された美味を生み出し、國(guó)內(nèi)はもとより海外でも點(diǎn)心の名店として愛(ài)され、毎年國(guó)內(nèi)外から250萬(wàn)人の人が店を訪れる。

　多くの日系企業(yè)が無(wú)錫に進(jìn)出するのに伴い、王興記の小籠包やワンタンをはじめとする點(diǎn)心と無(wú)錫伝統(tǒng)の名物料理が日本人の間で人気を集めるようになり、日本に王興記の商標(biāo)を無(wú)斷で使用した店まで現(xiàn)れた。2007年には橫浜の中華街に王興記と名乗る店が2店もオープンし、日本人経営者は本店のものとそっくりな小籠包や湯包やワンタンなどの點(diǎn)心を提供し、王興記の看板を掲げて、本店の権利を侵害してきた。王興記は努力の末に商標(biāo)を取り戻すことに成功し、橫浜中華街のニセ王興記は王興記有限公司に接収されて、王興記の日本加盟店となった。

　同公司の責(zé)任者によると、王興記は橫浜の「クローン」2店を接収し、日本に正式にオープンした加盟店に昇格させることに成功した。ここから、中國(guó)の有名外食産業(yè)企業(yè)の商標(biāo)意識(shí)や商標(biāo)保護(hù)意識(shí)の高まりがうかがえる。また中國(guó)の老舗企業(yè)が海外市場(chǎng)を迅速に開(kāi)拓し、海外チェーンを急速に発展させる上での新たな方法が生み出されたといえる。

　「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2010年7月23日