中國の密使が日本の政界の重鎮と會談、「ランの花外交」が中日交流の道を開く
最初の戦いが終結後、孫平化氏らは日本の知人の助けを借りて日本の政界の重鎮と相次ぎ會談し、新たな秘密外交を展開した。これには思いがけない効果があった。日本の政治家、宇都宮徳馬は自宅の庭で中國からの客人のために盛大な宴會を催し、當時、日本通産省で設備審査を擔當していた長谷敷寛通商課長をわざわざ招き、宴會の間に二階の小部屋で中日貿易問題について協議するよう孫平化氏と引き合わせた。
日本の外相となった園田直氏もまた、池田內閣で中日関係改善を支持していた実力派、建設大臣の河野一郎氏と孫平化氏の日本料亭での面會を取り持った。當時、自民黨幹部のひとりだった河野一郎氏は孫平化氏との対談で、「池田首相は中國の立場を理解している。日中貿易を展開する決意もある」と語った。
その後、孫平化氏らは自民黨議員の高崎達之助氏に、日本の首相、池田勇人氏と中日貿易問題について意見を交わすよう頼んだ。高崎氏は池田首相と秘密裏に會談、その後孫平化氏に「池田首相は必ず約束を守る。日本政府はすでに上も下も中國に合成繊維製造設備を輸出する意見でほぼ一致している」と伝えた。