2月12日付の環球時報によると、中國駐在のサファリ?イラン大使は11日に受けた同紙の獨占インタビューの中で、イランと中國が今年中に「経済共同體」を構築する可能性があることを示した。まず第一歩として通貨政策に関し、イラン通貨のリヤルと中國元の間で直接の両替を可能にすることを視野に入れているとしている。
サファリ大使は、イランと中國の間の経済貿易協力関係は良好だと述べる。5年前、両國間の貿易額は40億ドルに過ぎなかったが、2010年年末時點で300億ドルにまで成長した。イランはこれを、今後1、2年のうちに500億ドルにまで拡大することを目指す。
このほか同氏は、両國による投資がイラン中國間の経済にとって重要であるとし、交通?通信?インフラ?製造業?新エネルギーなどの分野で協力関係を築ける余地があること、それら全ての分野で既に大プロジェクトが始まっていることに言及した。2011年、イランは中國と共に「経済共同體」を設立することを目指している。通貨に関しては、米ドルやユーロなどの第三通貨を経ない、イラン通貨リヤルと中國元の直接両替を実現する。イラン側は年內に、イラン中國経済共同體計畫について中國側と合意に達したい考えだ。
清華大學経済外交センター主任の何茂春氏は11日、中東や西アジア諸國との間で中國が「自由貿易區」や「経済共同體」を設立することは、対象地區の貧困対策や反テロリズム、平和維持にとって大きな意義があり、地區の繁栄と安定にも寄與することができるとの考えを示した。中國と中東?西アジア諸國の経済が一體化することは、中國と西側諸國の経済協力関係には影響しないと考えてよい。また、イランと中國は今年6月に國交樹立40周年の記念式典をとりおこなう予定である。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月14日