黃副庁長によると、現在の不足労働力を労働力の構造別にみると、初級労働者は供給量全體の18.7%を占め、中級労働者は8.9%、高級労働者は2%で、技能型人材の構造は典型的なピラミッド型となっている。こうした不合理な人材構造では、高い技術を備えた人材に対する企業のニーズには対応できず、最終的には求職者の技術水準と企業のニーズとがかみ合わないため、求職者は仕事を見つけられず、企業も高い技術を備えた、ほしい人材を雇うことはできず、誰にもメリットがないということになる。
黃副庁長は企業の労働力不足現象を招いた主な要因として▽産業構造の調整により、沿海地域では1千元前後の賃金では吸引力がなくなったこと▽新世代の出稼ぎ農民労働者の間では自分自身の発展の意識や権利保護の意識が高まっており、企業の待遇や環境についてより厳しい要求もうち出すため、企業の労働力流出が深刻化していること▽企業の賃金の低さ、雇用環境の悪さ、管理の規範化の不十分さといった原因が、引き続き労働力不足や労働力流失の主な要因となっていること▽労働者の技能と企業の要求とがかみ合わないという構造的な問題--などを挙げる。
「人民網日本語版」2011年2月16日