綿花の価格が次々と高値を更新している。今月17日、ニューヨーク先物市場では綿花の先物価格は前日比7セント高の1ポンド=2.0193ドルで取引を終え、初めて2ドルの大臺を超えた。
綿花の先物価格が1年の間に1.7倍も高騰した原因は2つある。一つは中國などの新興國で衣料用原材料の需要が増えたこと、一つは綿花の主要産地である米國、豪州、パキスタンなどで洪水や災害が発生し、生産量が落ちたことである。関係者は、短期間內に綿花の価格が下がることはないだろうとの見方を示した。
アメリカ國家綿花委員會の栽培計畫報告では、今年は去年より14%多い、1250萬エーカーの綿花が栽培されるという。しかし、専門家は、現在の環境問題により生産量は落ちると予想している。市場では、來年アメリカの生産量は大幅に下落するとの見方が一般的。中國も自國の災害に苦しんでいる。華東地區では現在干ばつに苦しんでいるが、政府は綿花ではなく、食糧の生産を奨勵している。
原料価格の上昇を製品販売価格に転嫁することは難しく、綿花価格の高騰は日本のタオル業界を直撃しそうだ。零細企業を中心に倒産が相次ぐ可能性もあると見られている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月25日