中國の政府系ファンドである中國投資有限責任會社（中投公司）が先般発表した『2010年度報告』によると、同ファンドの2010年度の純利益が515億6000萬ドルで、世界投資年間収益率は前年度の11.7%を維持した。同ファンドの創設以來の年間収益率は累計で6.4%だった。

中投公司が年間報告を発表したのはこれが3回目。2008年の金融危機にあい、中投公司の初年度ので海外投資収益率が-2.1%で、赤字を計上した。しかし、2009年は、世界経済の回復にともない、中投公司の投資も黒字転換を達成し、同年の世界投資収益率は11.7%に達した。

中國投資有限責任會社は2007年9月に設立。登録資本金は2000億ドル、國家外貨資金の多元化投資の実現を目的としている。業務は主に國內と國外での投資で、海外投資の比率は総資本の50％を超えている。國內投資は主に100％出資の子會社中央匯金投資有限責任公司を通じて國內金融機関に投資し、國內大手銀行の株式を保有している。

「中國網日本語版（チャイナネット）」　2011年7月27日