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アニメ映畫「賽爾號」のポスター |
いつの頃からだろうか、中國のアニメ映畫にはおかしな法則が見られるようになった。ある程度の期間をおいて中國のアニメ映畫が公開されるたび、「歐米や日本のアニメと対抗できる」などと大々的に宣伝されるが、公開後は全く噂を聞かなくなる、というものだ。
今年7月にも「魁拔(KUIBA)」、「兎俠伝奇」、「蔵ゴウ多吉((チベット犬物語))」、「賽爾號」という4本のアニメ映畫が公開されたが、これまでの統計では、公開されたばかりの「賽爾號」の興行成績が比較的良いのを除き、「アニメ映畫の再起」が期待されたその他の3本はいずれも予想外の落ち込みを見せている。「人民日報」海外版が伝えた。
▽殘酷な現実 評判≠興行成績
データによると「魁拔」は7月11日に公開され、公開初週の興行収入はわずか265萬元だった。制作費に3500萬、宣伝費に2000萬元、計5500萬元を投じたとされるこの映畫は「普通の赤字ではなく、大赤字」となってしまった。同日に公開された「兎俠伝奇」も、7月末現在の興行収入は1500萬元。この映畫の制作費は1億元を上回る。7月15日に公開された「蔵ゴウ多吉」にいたっては、公開初週の興行収入が100萬元。この映畫の制作費は6000萬元だ。上記3本の映畫の興行収入を合わせても2000萬に満たない。一方、中國大陸部における「カンフー?パンダ2」の興行収入はすでに5億9700萬元に達している。
「魁拔」の配給會社は「我々は様々な努力をしてきた。全國的な試寫會も行い、日本語版の吹き替えを擔當する日本の有名聲優を中國に招いて宣伝も行った。一部のテレビチャンネルでも大々的に宣伝したのに、まさかこんな結果になるとは」と落膽を隠せない。同じように「蔵ゴウ多吉」広報擔當の劉さんも、「この映畫は何年もかけて製作された良作。でも國産のアニメ映畫はいつもこうで、いい映畫なのに人気が出ない。観客が國産アニメ映畫を信頼していない」と語る。
「魁拔」を見たある親子は「思いがけず面白かった。でも、この映畫のことはこれまでほとんど聞いたことがなかった」と語る。息子と一緒に「兎俠伝奇」を見たという保護者は「ストーリーも面白く、3D技術もしっかりしていた。これまでの國産3D映畫よりも面白い」と述べる。映畫評論サイトでも「魁拔」「兎俠伝奇」「蔵ゴウ多吉」の評価はいずれも高いという。
技術もあり、評判も良い國産アニメ映畫を、なぜ誰も見ないのだろうか?ある専門家は、「映畫は評判が良ければ萬事よしというわけではない。映畫の品質、観衆の評価、宣伝などは、どれ1つとして欠かせない要素だ」と指摘する。
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アニメ映畫「魁拔(KUIBA)」 |