販売不振、ガソリン価格の上昇などの影響を受け、自動車関連の上場企業の6割以上は第1四半期業績が前年同期比低下となった。中でも、完成車メーカーの業績の二極化が拡大し、各メーカーの製品の競爭力の差異がはっきり表れている。一方で部品?パーツ関連企業の業績は、川下の完成車メーカーの競爭力にかかっている。業界関係者は、乗用車市場の回復が期待できるとする一方、商用車市場が短期的に好転するのは難しいと見ている。4日付中國証券報が伝えた。
市場全體における販売臺數の減少で、自動車業界の第1四半期業績は楽観視できない狀況となっている。中國証券報記者がまとめたデータでは、完成車メーカー24社の2012年第1四半期の売上高は前年同期比9.18%増の計2163億800萬元で、純利益は同1.04%減の104億9400萬元となった。完成車メーカーの中で、販売が好調を維持し、前年同期比で利益が増加したのはわずか8社だった。
自動車販売臺數が前年同期比で減少した原因について、2011年同期の基數が高かったほか、國內の精製油価格が上昇し続けていることがあると業界関係者が指摘する。
中國汽車工業協會のデータによると、2012年第1四半期、中國の自動車生産臺數は前年同期比1.83%減の478萬4300臺、販売臺數は同3.40%減の479萬2700臺となった。そのうち、乗用車生産臺數は同1.10%増、販売臺數は同1.25%減で、商用車生産臺數は同11.40%減、販売臺數は同10.60%減だった。
「中國証券報」より 2012年5月4日