アジア開発銀行の中尾武彥総裁は10日、「アジア開発銀行と中國の協力30周年記念フォーラム」において、「この30年でアジア開発銀行は中國に対し、200余りのプロジェクトの総額340億ドルの融資支援、累計4億3000萬ドルの技術無償支援を提供してきた。両者の協力は、中國の不斷の改革発展と世界との融和の過程を証明するものだ。アジア開発銀行は今後も中國の協力パートナーの関係を深化、発展させていく」と述べた。
中尾総裁はまた、中國の社會経済の急速な発展は、適切な政策があってこそだと述べた上で、特にインフラ開発を重視したことを評価した。「他の組織と共にこの30年間、中國の改革の協力パートナーになってきたことに対し、アジア開発銀行は心から光栄に思う。アジア開発銀行は準備を十分に整え、中國の気候変動條約の約束を果たすのを支援し、溫室効果ガス排出の減少のために努力していきたい」。
同氏はまた、アジア開発銀行の融資能力が向上するに従い、中國からの融資も増加できると述べた。近々終える第12回目の増資交渉において中國は、アジア開発銀行優遇融資窓口であるアジア開発基金の出資額を、4500萬ドルから1億ドルに倍増するように働きかけている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2016年11月12日