開放はまたより良い改革推進にもプラスに働く。姚枝仲氏の言葉を借りれば、改革の方向と成果は、開放的な環境のなかで検証?修正される必要がある。
両會で明らかになった情報によると、中國の今後の開放の過程は少なくとも2つの特徴を示すとみられる。
第1に、今後の開放はよりハイレベルな全面的開放となる。政府活動報告は、「一帯一路」國際協力、対外貿易の強化、貿易投資の自由化?円滑化促進など多方面から対外開放を推進し細かく取り組みを進めるとともに、世界最高レベルのビジネス環境を整える必要があると明らかにした。
第2に、重大リスクの防止?解消が3つの取り組みの第1番目に據えられるなか、今後の開放は一段と穏健で秩序正しい方向に向かい、リスクの防止コントロールが重視される見通しだ。
人民銀の易綱?副総裁は、「開放と同時に、非常に重要なのはリスクを確実にコントロールし、我々の監督管理レベルと開放の程度を相応のものにすることだ」とし、資本項目の人民元交換の自由化を著実に推進する必要があると述べた。
中國の一段の開放は、世界にとって中國の発展がより多くのチャンスをもたらすことを意味する。政府の予想では、今後5年で中國の商品輸入額は8兆米ドル、外資導入額は6000億米ドル以上に上る見通しだ。
経済の一段の開放に伴い、中國の経済建設は世界経済の発展と一段と緊密に結びつく見通しだ。國際通貨基金(IMF)のリプトン筆頭副専務理事は、「中國政府の発展理念、管理経験、生態文明建設をめぐる認識は、いずれも中國と協力する発展途上國に大きな利益をもたらす」との見方を示した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2018年3月13日