30兆5100億元。海関（稅関）総署が14日に発表したデータによると、中國の昨年の貿(mào)易額は初めて30兆元を突破し、過去最大となった2017年をさらに2兆7000億元も上回った。

　海関総署報道官、統(tǒng)計分析司長の李魁文氏は國務(wù)院新聞弁公室が同日開催した記者會見にて、次のように紹介した。30兆元を超える貿(mào)易額のうち、輸出額は7.1％増の16兆4200億元、輸入額は12.9％増の14兆900億元となった。貿(mào)易黒字は18.3％減の2兆3300億元。

　李氏によると、貿(mào)易は全體的に安定し、安定しつつ前進した。良好なビジネス環(huán)境、多くの貿(mào)易會社、幅広い貿(mào)易パートナー、力強い成長の動力、優(yōu)れた品質(zhì)?効果という5本の支柱があった。

　ビジネス環(huán)境を例とすると、世界銀行が昨年10月に発表した報告書によると、中國のビジネス環(huán)境は世界ランキングで順位を32上げた。うち貿(mào)易は97位から65位に浮上。李氏は「また、中國は年內(nèi)に一部製品の輸出増値稅還付率を2回引き上げ、輸出拡大を効果的に促した。さらに薬品、自動車及び部品、日用消費財などの輸入関稅を自ら引き下げ、輸入拡大を効果的に促した」と述べた。

　一連の開放拡大、減稅?費用削減の措置が実施され、企業(yè)の活力を強化した。稅関のデータによると、輸出入の実績を持つ企業(yè)數(shù)は昨年、2017年の43萬6000社から47萬社に増加した。うち民間企業(yè)は10.7％増の37萬2000社。

　貿(mào)易の安定成長の実現(xiàn)について、地域発展の調(diào)和を無視できない。データによると、西部12省の昨年の貿(mào)易成長率は16.1％で、全國を6.4ポイント上回った。中部6省は11.4％増で1.7ポイント上回った。東北3省は14.8％増で5.1ポイント上回った。東部10省は8.8％増。

　安定的な構(gòu)造のもと、懸念すべき現(xiàn)実を見落としてはならない。中國の昨年第4四半期の貿(mào)易額は前年同期比8.8％増で、通年の9.7％という成長率をやや下回った。

　李氏は、まず第4四半期の貿(mào)易額が8兆2100億元と、4つの四半期のうち最大であることに注意すべきと述べた。第3四半期と比べると、第4四半期の貿(mào)易額の前年同期比のベースは5％上がっており、これが第4四半期の成長率が低下した最も重要な原因だ。

　李氏は、今年は世界の不安定?不確実性要素が依然として多く、一部の國で保護主義と一國主義が臺頭していると述べた。世界経済の成長率がやや鈍化し、國を跨ぐ貿(mào)易と投資が影響を受ける可能性がある。さらにベースの數(shù)値が高いといった客観的な要素により、中國の貿(mào)易成長率は「やや鈍化」する可能性があるというのだ。

　中國商務(wù)部の鐘山部長は先ほどメディアのインタビューに応じた際に、今年は複雑で変化の激しい國際環(huán)境を見據(jù)え、貿(mào)易強國行動計畫を真剣に実行し、貿(mào)易の「安定しつつ質(zhì)向上」を促す必要があると述べた。鐘氏は國際市場構(gòu)造の改善、國內(nèi)地域構(gòu)造の改善、商品構(gòu)造の改善、経営主體の改善、貿(mào)易方法の改善などの面から、貿(mào)易安定の具體的な著眼點を示した。

「中國網(wǎng)日本語版（チャイナネット）」2019年1月15日