60日近くにわたる臨時休業を経て、全國500軒以上の映畫館が営業再開後の最初の週末を迎え、土曜日の興行収入は約3萬元となった。そのほか、統計によると、22日の上映回數は約415回で、21日より7回減少。記者の推算によると、この週末の全國の映畫館の興行収入は約6萬元で、普段の映畫館1軒の収入を下回り、北京の1平方メートルあたりの不動産価格より低い。
1日3萬元は普段の休日に2億元に達する興行収入と比べるとかなり小さいが、感染癥の影響を受けた映畫業界にとってはまずまずのスタートと言える。新疆、內蒙古、四川、青海などを中心に全國の507軒の映畫館が営業を再開した。
全國の映畫館の営業再開は映畫資本市場の回復も促した。毎日経済新聞の調査によると、3月20日、幸福藍海はストップ高となり、金逸影視、橫店影視、萬達電影も上昇し、映畫館関連株の上昇が目立った。
國內の映畫館の営業再開と比べて、世界のカルチャー?娯楽業は感染癥の蔓延に伴い深刻なダメージを受けている。『ムーラン』や『ブラック?ウィドウ』など多くの注目作品が公開を延期し、映畫館やディズニーランドなども臨時休業している。『ハリウッド?レポーター』は、世界の興行収入は少なくとも70億元の損失になると予想した。
また、國內の映畫館の営業再開により、各映畫作品の「オンラインでの行動」も停止した。感染癥流行期間、多くの映畫作品がオンラインで「突破」を図り、『囧媽』に続き、大鵬が主演を務める『大贏家』はバイトダンスと提攜してオンライン上映に切り替え、再び新たな形式を試行している。
全國の興行収入3萬元は準備を整えうずうずしていた全國の映畫館にとって、予想を下回ったように思えるが、このような興行収入は現在の狀況においては想定內である。
まず、最初に営業を再開した映畫館は新疆、內蒙古、青海などの映畫館が中心で、これらの地域の映畫館の収入は一線都市の大型映畫館と比べると差がある。また、再上映された作品の多くは初回公開時に鑑賞され、今回の再上映では吸引力が弱い。
映畫館の営業再開前、多くの業界関係者が、業務再開後に過渡期を迎えると話した。外食と比べると、映畫鑑賞は硬直的需要ではなく、感染癥終息後は心理適応期間が必要になる。映畫館が感染癥流行前の狀態に回復するまで、長い時間を要することが予想される。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月23日