ポスト新型コロナ時代、世界の産業(yè)チェーン?バリューチェーンに三つの重大な変化が起こると考えられ、注意が必要だ。
まず、アンチ?グローバル化の波が再び押し寄せる可能性がある。これまでの世論に、グローバル化は東側(cè)と西側(cè)の格差?南北の格差?各階層の格差を拡大させ、先進國の産業(yè)空洞化及び中等所得者?低所得者の落ちこぼれを招いたとするものがある。感染癥流行中に一部の國が景気後退や回復(fù)困難に苦しめられているなか、こうしたグローバル化批判の世論はさらに刺激され、利益喪失感は以前よりも強烈なものになると考えられる。
次に保護貿(mào)易主義が多くの國で臺頭する可能性がある。グローバル化により形成された大市場の構(gòu)図が感染癥により破片化し、世界貿(mào)易自由化?便利化から両國間?1國関稅區(qū)に後退するというのはその表れである。これはグローバル化に対する行き過ぎた反省であり、グローバル化がすでに世界に浸透したことを理解していない。
そして、世界のサプライチェーン?バリューチェーンの格差も大きくなる。米國?カナダ、EU、東アジアが3本柱となって世界のサプライチェーン?バリューチェーンを支えてきたが、ポスト新型コロナ時代に東アジアという一強に集中する可能性がある。東アジアも感染癥の大きな影響を受けたが、秀でた対策によりサプライチェーンが急速に回復(fù)したことは世界銀行や國際通貨基金に認(rèn)められている。主なサプライチェーンの安全を確保するため、國際資本?技術(shù)?人材はサプライチェーン?バリューチェーンの肝心な部分とともに、市場の優(yōu)位性と潛在力が大きく、政府と市場の連動が良好な地域に移動するとみられている。
こうした変化に中國はどう対応していくべきだろうか。まず、中國は國內(nèi)市場を主體とするダブル循環(huán)の産業(yè)チェーンとサプライチェーンを構(gòu)築すべきである。自國のサプライチェーンの安全とグローバル化の維持に矛盾はなく、自力更生は外部との分?jǐn)啶蛞馕钉工毪猡韦扦悉胜ぁ8涡膜什科?設(shè)備?技術(shù)の供給が特殊な時期に拒否されるのを回避し、滯りないサプライチェーンを確保しなければならない。たとえば、IT産業(yè)のチップ?OSシステム、醫(yī)療産業(yè)のカギとなる設(shè)備?新型薬品などがけん制されないよう、短所の改善が必要である。ところが、加工貿(mào)易の自動車部品?攜帯電話組み立て生産ラインなどは、グローバル産業(yè)チェーンと緊密に連攜してこそ成長できる。ポスト新型コロナ時代、オープンで安定かつ安全な産業(yè)チェーン?サプライチェーンは次の発展方向である。
次に、粵港澳?長江デルタを含む國內(nèi)重大産業(yè)クラスタの優(yōu)位性をさらに発揮させるべきである。現(xiàn)在、その優(yōu)位性の発揮に不十分な點があり、各クラスタがそれぞれ外國と連攜していることに原因があると考えられる。例えば、世界の自動車産業(yè)チェーンが非常事態(tài)になれば、湖北省の部品生産ラインの上流の供給も下流の輸出も影響を受ける。今後は十大産業(yè)クラスタの提攜を強化し、伝統(tǒng)産業(yè)のグレードアップと新興産業(yè)の発展を同時に促すべきである。
そして、「中國離脫」の世論と動きに警戒すべきである。グローバル化は中國だけのものではなく、中國をライバル視し、閉鎖的?獨立的?保守的?1國だけの內(nèi)部循環(huán)は市場経済の規(guī)則にもその國の経済の現(xiàn)実にもそぐわない。今後、中國は世界に向けてさらに全面的な提案をし、グローバル化の旗を高く掲げ、世界の産業(yè)チェーン?サプライチェーンの分業(yè)細(xì)分化?協(xié)力緊密化に向けての発展を促進していくべきである。(魏建國 中國國際経済交流センター副理事長)
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2020年7月11日