中國とEUの指導者は30日、中國EU投資協定の交渉を予定通りに終了したと共同発表した。商務部條法司の責任者は同日、関連する話題について回答し、次のように説明した。
交渉の成果の主な內容と特徴は?
中國EU投資協定は世界の高水準経済貿易ルールと一致し、制度型の開放を著眼點とする、バランスの取れた高水準の互恵?ウィンウィンの協定だ。
まず、雙方は開放を約束すると同時に必要な監督管理権を保留することを十分に重視した。次に、雙方が雙方の投資協力の促進を重視すると同時に、その投資は持続可能な発展に資さなければならないと強調した。これがバランスだ。
雙方は投資自由化?円滑化の促進に取り組み、高水準の交渉の成果を手にした。協定の範囲は従來の二國間投資協定を遙かに上回る。交渉の成果は市場參入の約束、公平な競爭のルール、持続可能な発展、紛爭解決という4つの內容を含む。これが高水準だ。
雙方は高水準及び互恵の市場參入を約束し、すべてのルールが雙方向に適用される。これは企業に向け公平な競爭が展開される環境を作り、中國及びEUの雙方の企業、さらには世界の企業に恩恵をもたらす。これが互恵?ウィンウィンだ。
協定は雙方の企業にどのようなメリットをもたらすか?
高水準の市場參入の約束は、雙方の企業により多くの投資チャンスをもたらす。高水準の公平な競爭のルールは、雙方の投資により良いビジネス環境を提供する。
市場參入について、協定は參入前內國民待遇にネガティブリストを加える。中國側は初めてサービス業と非サービス業を含むすべての業界におけるネガティブリストの導入を約束し、外商投資法が確立した外資ネガティブリスト管理體制との全面的な連結を実現する。EU側も協定の中で、中國側に比較的高い市場參入水準を約束している。
他にも、外資を差別するものではないが企業の設立?運営に重大な影響を及ぼす市場參入制限について、雙方は大多數の経済分野で企業の數、生産量、売上、取締役、現地研究開発、輸出実績、本部設置などの制限を設けないことを約束する。また投資関連の為替振替、人員の入境及び居留を認める。
公平な競爭のルールについて、雙方は法治化ビジネス環境の構築を立腳點とし、國有企業、補助金の透明性、技術譲渡、基準制定、行政?法執行、金融監督管理など企業の経営と密接に関わる問題について共通認識を形成した。
協定の持続可能な発展に関する內容とは?
中國側は一貫して環境保護、労働者の権益の保護、新たな発展理念の実踐、人民中心の発展思想などの、持続可能な発展の問題を重視している。発展の根本的な目的は人民の美しい生活への憧れを葉えることだ。同時に我々もまた、経済貿易関連の環境保護及び労働者の內容を盛り込むことが近年、國際経済貿易協定の重要な特徴になっていることに注意している。上述した考慮に基づき、協定は投資関連の環境及び労働者問題の専門的な規定を設ける。雙方は持続可能な発展の目標達成に資する投資を促進し、投資導入と環境保護及び労働者の権益との関係を適切に処理し、かつ関連する國際的な約束を遵守する。
協定はいつ発効?
雙方は今後、文書の審査や翻訳などの活動を展開し、協定の早期署名を目指す。協定はその後、雙方が各自の內部承認手続きを終えてから発効する。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年12月31日