今年に入ってから、中國の経済運営は徐々に正常な軌道に回帰しつつあり、第1四半期は好調なスタートを切り、第2四半期も回復傾向が続いた。四半期別にみると、GDPは第1四半期が前年同期比4.5%増、第2四半期が6.3%増、上半期が前年比5.5%増となった。
國家統計局報道官?國民経済総合統計司司長の付凌暉氏はこの成長率について、「今年上半期の5.5%という経済成長率は、実質的価値が高い」と述べた。
時系列で見ると、5.5%という成長率は前年の年間経済成長率3%を大きく上回るうえ、コロナ禍の3年間の年平均成長率4.5%をも上回り、経済成長の回復傾向は明らかだ。
他國と比較すると、5.5%という成長率は世界的に見ても速いペースの成長率だ。年初より世界の経済成長は低迷し、主要國の成長が鈍化する中、中國経済は相対的に高い成長を維持し、世界経済成長の重要な支えとなっている。このところ、主要な國際機関は世界経済の成長予測を引き上げているが、非常に重要な要素は中國経済が回復に向かっていることだ。
5.5%の経済成長も、構造改善と成長エネルギーの最適化によるものだ。需要の観點から見ると、経済成長は昨年の投資と輸出主導の成長から、今年は消費と投資主導の成長に転換した。今年上半期の経済成長に対する最終消費支出の寄與率は、77.2%に達した。生産の観點から見ると、経済成長の推進力は昨年の工業からサービス業と工業の二本柱へと移行し、サービス業の寄與度が大幅に高まった。今年上半期は経済成長に対するサービス業の寄與率は60%を超えた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2023年7月22日