１８日、吉林市の萬科松花湖リゾートで、スキーやスノーボードを楽しむ人たち。（吉林＝新華社記者／許暢）

　【新華社北京１１月２５日】中國の多くの地域では１１月に入り、寒波の襲來で気溫が下がり、スキーなどのウインタースポーツが盛り上がりを見せている。氷や雪がテーマの観光や溫泉ホテルなどの人気も高まり、「氷雪消費」が潛在力を急速に発揮しつつある。

　生活関連サービス大手、美団のデータによると、１～９日のスキーチケット共同購入の注文件數は２０１９年同期の３?１倍に増加。旅行サイト大手「去哪児網（Ｑｕｎａｒ．ｃｏｍ）」でも、１～９日の「スキー」関連の検索數が大幅に上昇し、全國のスキー場のチケット予約數が１９年同期の２?５倍に増えた。

 　ウインタースポーツ関連製品の売れ行きも好調となっている。電子商取引（ＥＣ）大手の拼多多（Ｐｉｎｄｕｏｄｕｏ）の関係者によると、同プラットフォームではスキーゴーグル、ヘルメット、プロテクター、スキー板などが盛んに売れている。人気の國産ブランドの１～２０日の受注量は、スキーゴーグルが前年同期比６９％増、ヘルメットが５２％増、プロテクターが６１％増となった。

　氷や雪を売りにした冬ならではの観光も人気を集めている。オンライン旅行大手「途牛旅遊網（Ｔｕｎｉｕ）」の関係者によると、同プラットフォームでは１０月中旬以降、関連する旅行商品の検索數が増加を続け、雪山、氷河、溫泉、オーロラ、スキー、雪景色、霧氷、氷彫刻、氷雪祭り、氷燈ろうなどのキーワードが検索數の上位に立った。同関係者は「２３～２４年氷雪観光シーズンの観光客數と観光消費は爆発的な増加を迎える見通しだ」と語る。

　北京第二外國語學院中國文化?観光産業研究院の呉麗雲（ご?れいうん）準教授も、２３～２４年の氷雪観光シーズンにはスキーをはじめとする氷雪消費が力強く伸びると見ており、「ここ數年は各地の供給する氷雪関連商品の質が持続的に向上し、スポーツや健康的なライフスタイルに消費者がより関心を持つようになる中、ウインタースポーツへの人々の熱意が高まっている。北京冬季五輪の開催はウインタースポーツへの消費者の熱意をさらに高めた」と指摘した。

　「新華網日本語版」2023年11月26日