ロシアの大手商業銀行オトクリティ銀行(otkritie bank)がこのほど発表した市場調査の結果によると、2023年のロシア市場における中國ブランド自動車のシェアが49%に増加したことがわかりました。
この調査によると、2023年の中國ブランド自動車のロシアでの販売臺數は初めて50萬臺を突破して55萬3000臺に達し、これまでの記録を塗り替えました。ロシアでの市場シェアは2022年の17%から49%まで急増しました。
昨年、中國製自動車は30のブランドがロシア市場に本格參入しており、現地で最も人気のあるブランドはチェリー(奇瑞)、ホーバー(哈弗)、ジーリー(吉利)などです。
現在、ロシアの自動車市場では、西側の自動車ブランドが撤退した後に空いたスペースを中國の自動車メーカーが埋めており、2023年のロシアでの販売臺數上位五つのブランドのうち四つが中國ブランドで、チェリー、ホーバー、ジーリーとチャンアン(長安)となっています。
データによると、2023年1月~11月のロシアでのチェリーの販売臺數は中國ブランドの中でトップを占め、前年同期より2.4倍増となる10萬5600臺でした。2位はホーバーで、クロスオーバーSUVとオフロード車の販売臺數が前年同期より2.2倍増の9萬6400臺、3位はジーリーで、販売臺數は前年同期より2.6倍増の7萬9900臺、4位はチャンアンで、販売臺數は4萬臺で、前年同期の販売臺數は2萬2000臺でした。チェリー自動車傘下の歐萌達(OMODA)が5位で、3萬8500臺を販売しました。
注目すべきは、ロシアでは2023年の新車の販売臺數全體に占める中國ブランドの割合が50%近くに達しており、過去最高となる56%を記録した月もあるという點です。
ロシアの自動車販売會社「自動車特別センター」社の予測によると、2024年のロシア市場における中國製自動車のシェアは80%に達する可能性があり、多くの中國自動車メーカーにとって、2024年は節目の年となる可能性があります。(任春生、坂下)
「中國國際放送局日本語版」2024年1月17日