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屈建軍研究員チームは、甘粛省敦煌の莫高窟にある希少な歴史文化財が風砂で受ける被害を防止するため、同窟の頂崖に長さ５キロほどのナイロン製防風柵を設(shè)置した。これにより莫高窟の砂量は６割減少した。この成果は11月発行の雑誌「サイエンス」に掲載。

発明者の話

以前、科學者は多用草や樹幹、樹枝などで囲んで柵にし、砂嵐を遮斷していた。だが、この方法では、観光地にとって、美観を損ねていた。私たちのチームはナイロン製の網(wǎng)を利用して防砂柵にした。數(shù)年にわたる実験と観察を通して、応急的な防砂の面で確かに理想的な効果を上げることが分かった。

だが、効果は非常に良くとも、応急措置でしかない。ナイロン製の防護網(wǎng)ではその付近に新たな砂の堤防が形成され、一旦、砂の堆積が柵より高くなれば、流砂が直接的になだれ込んで、洞窟に害を及ぼすからである。新たな砂嵐による被害を回避し、砂嵐に見舞われる場所にある文化財や施設(shè)を完全に保護するには、最も長期的な防護方法は総合的に砂を防止する、即ち、砂嵐の運動規(guī)律を把握し、植物や化學など異なる措置を取り入れることで、総合的に防護することが必要であると考える。

権威筋の評価

雑誌「サイエンス」の編集者――ナイロン製の網(wǎng)はその他の素材に比べより優(yōu)れた防砂素材であり、価格は安く、設(shè)置も簡単であり、しかも砂に埋もれても移動や再設(shè)置がしやすい。また、砂丘の前方移動や流砂の越境を防止する上でも優(yōu)位性がある。

屈建軍氏　中國科學院寒區(qū)旱區(qū)環(huán)境?工程研究所研究員、砂漠?砂漠化研究室主任。

「チャイナネット」2008年12月30日