多くの大作映畫で、特殊な通信設備をよく目にする。それは衛星電話である。文字通り、衛星電話の通信は衛星に頼るが、我々が日常で使用する攜帯電話は地上の基地局を通じて通信する。1月10日、中國が自主建設した衛星モバイル通信システム「天通システム」が一般向けサービスを開始した。
天通衛星モバイル通信システムは中國の領土?領海の全面カバーを実現し、海上の漁業や緊急救援など多くのシーンへの幅広い応用が可能。サービス圏內で、通話、ショートメール、データ通信、測位サービスを利用できる。攜帯電話だけでなく、車載端末、天通貓など多種の端末形態があり、アプリを通じて端末に直接接続し、衛星通信する。同システムは中國電信が単獨で運営し、1740から始まる番號になり、オンラインまたは営業所で手続きできる。
中國電信股フェン有限公司衛星通信支社の呂俊俐社長によると、同社は2018年3月に商用試験を開始し、現在のユーザー數は約3萬人、正式商用後はより幅広いユーザーが使用できる。料金プランは750分の通話付きで年間1000元。
天通システムが使用する衛星は2016年に打ち上げられた「天通1號」衛星。これは中國最初のモバイル通信衛星である。天通システムの衛星、チップ、端末は全て中國が開発?生産し、中國は長期にわたる衛星モバイル通信サービスの外國依存を脫卻し、通信の安全を保障する。過去の重大な自然災害への対応において、天通システムは緊急通信保障任務を擔った。今後、同システムは世界のより広範囲でサービスを展開する計畫。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月13日