事故が発生してから現(xiàn)在までに漁業(yè)や養(yǎng)殖業(yè)が被った直接損失額は10億元に上る。海洋生態(tài)系破壊による損害は計算が困難だが、中國の「海洋環(huán)境保護(hù)法」の規(guī)定によれば、現(xiàn)行でコノコは最高で20萬元の罰金を科せられるに過ぎない。メキシコ灣原油流出事故でアメリカ政府が英BP社に200億ドルもの損害基金の設(shè)立を命令した事例と比較すれば、その金額は微々たるものである。
コノコの原油流出事故が表面化したとき、中國はちょうど國を挙げて溫州高速鉄道事故に取り組んでいた。民意がコノコの事故に大きな注意を払うことはなかった。それがコノコにとって救いになった。國民の激しい非難を逃れたのだ。
しかし今回の事故は環(huán)境汚染事故の「お手本」となるものだ。近年、各地では様々な環(huán)境問題が表面化している。そのため今回の事故は、今後の中國の環(huán)境問題への取り組みのモデルケースとなり得る。いま法律の不備を補完しておかなければ、中國の環(huán)境保全への取り組みは後退を強いられるだろう。目下、中國國家海洋局はやっと口調(diào)を厳しくし始めた。8月31日までに原油流出を食い止めなければ厳しい罰則を科すとしている。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2011年9月5日