最初から、なーんにも考えずに、メディア等のニュースなどをみても全く気にせず、楽観的に生きるということができるならば、それはそれでとても健康的な狀況と言えると思います。しかし、どうしても、連日の報道で気になってしまいますよね?これは、情報が隠蔽されてはいけないというジャーナリズムの意義もありますから、日本の情報管理の方針(個人の意見が自由に活発に発言できる狀況)を前提にすれば、國全體としては、上述の「1」ではありえないでしょう。情報統制がガチガチの國であれば、真実はともかく、「1」でありえることも事実であります。例えば、戦時中の非常事態宣言を発した國家などは、強い情報統制であまり「負け」の情報を流さないとされるのも、この「1」であると考えられそうですね(ただし、これは自粛論爭以外の諸問題がでてくることは、明らかですね)。
では、今の日本だとしたら、「2」があり得る所です。「自粛」の最適點があって、0%自粛や100%自粛のどちらでもない中間のところがある。そして、有識者などがこぞって、その最適なライン(ハッピーライン)を言い爭っているというのが、「自粛論爭」の根本的なところであります。(実際にもっと細かく分析をできると思いますが、今回はこのあたりでざっくりとしておきましょう。)
さらに、議論を進めて、もう少しだけ挑戦的に考え方を融合させてみました。それは、経済的な観點(左右対稱な上向きの山型?カマボコ型の図)だけでなく、心理的な観點です。これによって、「自粛」がすすめばすすむほど、「自粛」がインフレをおこす、隣の人が自粛しているとより一層自粛をしなければいけないような雰囲気になることも、この図にいれてみました。「自粛が自粛を生み出す」狀況です。だから、図で言うところの、右に行けば行くほど、下に引っ張る力が、級數的に増えていく狀況、経済に一気に悪い影響をあたえる狀況を加味してあります。なので、左右非対稱のカマボコ型にしてあります。右に行くと落ち込みが一気に激しくなります。
結局のところ、最適な「自粛論爭」の解答はないわけですが、その生成要因がわかると多少解決策が見えてくると思います。
もし可能であるならば、日本でメディアで盛んに言われている、そして雑誌の見出しでも多くなっているいろいろな悲しい話題に気をとられずに、「自分だけ非常事態宣言」=「超楽観的通常モード」というのもありでしょう!
もうひとつは、「自粛」のハッピーラインを捜してみるということで良いと思います。たしかに、社會には「最強の総合ハッピーライン」という全日本在住の皆さんの意見を反映させたようなものがあるのだと思いますが、それは誰にもわかりません。それに、ハッピーラインを越えると、一気に悪い影響の方が強くなりますから、個人レベルでの「自粛」を見つける旅は「そこそこのレベル」にしておくのが望ましいだろうと思うわけです。世の中の人がどうだから、どうしなければならないということは一切ありません。自らが自らのハッピーライン探しでいいと思います。だから、「居酒屋に行く」のもある人にとってはハッピーラインに近いところになりますし、「居酒屋に行かない」のもある人にとってはハッピーラインに近くなります。映畫に行くのも、行かないのもハッピーラインからの距離は個人によって異なると思います。
ただし!気をつけて欲しいのは、「自分が思っているよりも、軽めに自粛する」、「プチ自粛が良い」ということが、ハッピーラインを見つける鍵だと思います。
それぞれの方が、復興のために「自粛」を「自由」にすればよいんだと思います。自粛を「する」「しない」じゃなくて、多少「自粛やってるよ」くらいでいいんですよね!今日もハッピーラインを目指して、「プチ自粛」をしてみましょう。プチっと!
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(中川幸司 アジア経営戦略研究所上席コンサルティング研究員)
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年4月8日