米國 なぜ朝鮮との接觸を拒否するのか
「天安號」事件発生からの半年余り、日米韓3カ國は東中國海、黃海等の海域で幾度も軍事演習を行い、大挙して「朝鮮を武力でけん制」したが、朝鮮問題は少しも進展せず、かえって、朝鮮は米國に対し、新しい「核能力」や「延坪島砲撃」事件、「第3回核実験」の「可能性」を見せつけている。
米國の朝鮮問題専門家の中には、現在の武力で威嚇するという戦略はすでに袋小路に入り込んでいると指摘する聲もある。実際に、朝鮮は「核能力を保有する道」をどんどん歩んでおり、このままでは、朝鮮半島の無核化は実現できず、米國は「危険な核保有國」と向き合わざるを得なくなるだろう。
米國政府は朝鮮の一連の「挑発的な行動」は注意を引くためであり、米國と直接対話するための手段だという見方で一致している。
ならば、どうして米國は方針を改め、朝鮮との接觸を再開しないのか?
米國のプリチャード元朝鮮半島和平特使は、いまは米韓が朝鮮と接觸するタイミングではないと話す。両國は「朝鮮に強制されて協議の場に戻ってくる」ことを望んではおらず、また、「挑戦行為によって補償される」という誤ったシグナルが朝鮮に送られるのを避けたいからだという。
ある専門家は、米國も朝鮮も、小さな「事件」が大きな「戦爭」に発展することは望んでおらず、雙方はいずれもこの責任を負うことはできないと指摘する。朝鮮問題は最終的にはやはり協議によって解決するほかないのである。雙方の違いは、協議のタイミングと協議にいたるための手段の蓄積である。