「環球時報」26日付け社説 日本の野田佳彥首相は25日から訪中を開始した。中日両國が真剣に互いを見つめるきっかけとなるだろう。米國がアジア太平洋に重心を移す中、中國が米國の大戦略を度外視して日本を見ることができるか、またその必要があるか、真剣に考えてみる価値はある。
日本は何者なのか、また中國にとって何者なのか?この問題に対する認識はアジア太平洋情勢の急速な変化にともない更新していく必要がある。
今日の日本は張蕓謀(チャン?イーモウ)監督の新作「金陵十三釵(The Flowers of War)」に描かれているような日本ではない。アジア太平洋に対しても、中國に対してもあれほど勝手きままな日本の悪事が許されるはずがない。長い間、中國の対外防衛において日本が大きな部分を占めていたが、その重心を日本から移す時が來たかもしれない。
今日の日本はまるで中國の鏡にように、中國の數々の問題、中國の発展が直面する多くの地政的問題を映し出している。日本は中國に競爭心を燃やし、安心できず、中國との領土爭いがあり、「政冷経熱」問題や歴史問題を抱え、米國の同盟國であるなど、あらゆることを抱えている。
中國が成長して米國と肩を並べる戦略國家になるには、まず日本という壁を乗り越えなければならない。中國は中日関係をうまくコントロールし、両國の様々な問題を軽々処理していくようでなければならない。しかし現狀はその逆で、數々の具體的対立が取り沙汰され、國家の誇りと民族の尊厳に觸れている。
中國社會の日本に対する不満の多くはわれわれの期待が高過ぎることにある。例えば、中國は日本の「遠交近攻」が目障りで、中米の対立において中國を助けずとも、日本は中立を保つべきだと考えるが、日本は中國を失望させる。