AP通信社は、日露間の外務?防衛閣僚協議(2+2)について、「日露會談、中國に重點」という見出しで、日本メディアの同協議に対する見方を伝えた。日本メディアは、日露両國の防衛相は2日、合同軍事演習やその他の交流を拡大することに同意したと伝えた。中國の強まる軍事的影響力と朝鮮の脅威に対応するため、日本は日米安全保障體制を打ち固めるほか、防衛関係の強化も模索している。日本の「産経新聞」は3日、日露が外務?防衛閣僚の2+2の協力體制を構築するのは、中國に共同で対応する意識が高まっていることと大きく関係していると報道。露中はいわゆる戦略的協力関係を構築したが、ロシアは中國の中央アジアでの「勢力拡張」と北極地域での影響力の高まりに警戒しており、日露は中國からの防衛とけん制において盟友になることができるとした。
ロシア側は「中國抑止」を否定。「モスコースキー?コムソモーレッツ」は3日、日露間の2+2後の記者會見では具體的な問題に觸れず、雙方は関係の発展、対話の継続、國防分野の密接な接觸などの中身がない合意に達しただけだと報じた。中日両國は近ごろ、領土問題によって緊迫し、雙方は戦爭の威嚇までしている。このような狀況下で、日本はロシアとの領土紛爭を一時的に放棄し、接近し始めた。しかし、ロシアの防衛相が今回の會談中に日本側と交わした笑顔と握手は、1年前の北京訪問時とまったく比べものにならない。ここから、中露の戦略的パートナー関係の重要さがわかる。「ロシアの聲」によると、ロシア科學アカデミー極東支部の専門家は、「日本にとってこの會談は非常に重要であり、日本は米國やオーストラリアとだけこのような戦略的協調を図れると強調している。しかし、露日間の今回の會談は、同盟國同士の會談と異なる。ロシアが日本とのこのような會談に同意したのは、中露関係に何の影響もないと考えたためである。ロシアと中國は本當の戦略パートナーであり、ロシアは中國と地域の安全を保障する一連の協定を結ぶ」と話した。
「日露間の2+2で中國に対する態度に溫度差が存在する」という共同通信の結論は、一部の日本人を落膽させた。日本政府の目的は中國をけん制し、南西諸島の防衛に重視する姿勢を作ることである。しかし、ロシア側は協議中、日米のミサイル防衛協力に関心を示した。ロシアと、中國への警戒を強める日本の間には溫度差があり、日露協力が日本の望み通りになるかどうかは予測が難しい。韓國の「毎日経済新聞」は3日、安倍首相はロシアを中國との対抗に引き込みたいと考えていたが、結果的に跳ね除けられ、まさに面目丸つぶれであると論じた。そのほか、北方領土問題でもまったく進展がなく、ロシア側は日本政府が必死に売り込む安倍首相の「積極的な平和主義」に理解を示しただけである。日露両國は表面上は安全保障の強化で合意したが、実際は、ロシアと共同で中國に対抗するという日本の目論見は失敗に終わった。協議に出席した日本側のある官僚は、日本側は中國に関することをいくつか述べたが、ロシア側は無反応だったと話した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2013年11月4日