小保方氏は早稲田大學の博士號を取得、現在は國家研究機関である理化學研究所の細胞生物學者。彼女の研究チームは今年1月に著名な英科學誌ネイチャーに、ＳＴＡＰ細胞の簡単な作製方法を発見したと発表した。科學者らはこうした萬能細胞を探してきたが、なかなか見つからず、萬能細胞の作製は不可能と予言されていた。小保方氏のチームが本當に簡単な方法でＳＴＡＰ細胞を作製したのなら、その意義は極めて大きい。彼らが同誌で論文を発表すると、日本のメディアは大きく取り上げた。政治家は「日本の誇り」と語り、メディアは「また日本人が」と報じ、民衆は「やっぱり日本人が」と思った。

ところが幸せは長続きしなかった。論文が発表されるとすぐに世界中から疑問の聲が上がった。まず、世界中の科學者らが論文に記されている「簡単な方法」で実験を行ったが、一人も成功しなかった。その後、論文で発表された実験結果の畫像に加工の痕跡とみられる不自然な線があることが明らかになった。これは學界で大きな波紋を呼び、多くの學者が畫像データに疑いの目を向けるようになると、多くの問題がみつかった。

さらに驚くべきことに、彼女の論文の目玉の一つである実験方法は、Guo Jianliという研究者の論文をほとんどそのまま剽竊したものだった。小保方氏は研究成果が正しいかどうかにかかわらず、科學者としてGuo氏に少なくとも謝罪すべきだろう。剽竊は科學界では最も道徳に反する行為なのだから。（宋文洲）

「中國網日本語版（チャイナネット）」2014年3月18日