幸いにして、歴史は日本が決めるものではない。時間の経過に伴い、日本にとって不利な証拠が多くなる。中韓などの國は日本侵略の「鉄の証拠」を相次いで発表しており、日本側の詭弁を無力化している。このほど吉林省檔案館(公文書館)は日本の中國侵略に関する89件の公文書を発表した。これには慰安婦の強制連行、日本軍の暴行、中國東方地方への植民地支配、 東北抗日聯軍の鎮圧、英米の捕虜の虐待などが含まれる。これらの現場の狀況をそのまま反映した史料に口を開かせれば、日本は返す言葉を失うのではないだろうか。
しかし事はそれほど単純ではない。荒唐無稽な歴史観が直ちに正されなかったことから、日本では數十年に渡り、若者?中年?高齢者の3世代に渡る右翼政治家の集団が形成された。どれほど有力な史料が登場しようとも、日本の解読は往々にして正常な考え方から乖離しており、慰安婦という異議を挾む余地のない問題についても、日本は挑戦をしようとする。NHKの役員が年初、慰安婦に関する間違った発言をしたが、最終的にただ謝罪しただけで、當事者が責任を追及されることはなかった。ここからは、史実が歴史観の問題を正すことができないことが分かる。日本の一部の人間にとって、大東亜共栄圏もマイナスイメージを持つ言葉ではなくなっている。
デンマークのマルグレーテ2世女王が日曜日、南京大虐殺紀念館を訪問した。そこの遺骨は依然として安らぎを得ていない。対岸の日本の政治家が相次いで、靖國神社を參拝していたからだ。
歴史観の問題が解決されるまで、國際社會は団結するべきだ。日本に圧力をかければ、世界はその分平穏を取り戻すことができる。(文=高望)
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2014年4月29日