ベルリンのアジア問題専門家のフロリアン氏は24日、環球時報に対して、「日本の外遊先は中國に似ている。これは日本が中國の新戦略に目を光らせていることを意味する」と指摘した。中日関係が悪化する中、雙方は歴史?経済?外交などを巡り駆け引きを展開している。日中財務當局の局長級協議が24日に東京で開かれ、中國主導の國際支援金融機関「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)に関する問題について話し合われた。朝日新聞は、中國はAIIBを設立し、日本主導のアジア開発銀行に対抗しようとしていると伝えた。
安倍首相は甲午戦爭(日本名?日清戦爭)勃発120周年記念日に、中南米を訪問した。臺灣紙?聯合報は、「120年前の甲午の年に、日本は外交面の手配りを十分に行い、軍事力の比較で勝利を収められることを判斷すると、清朝に罠を仕掛け大勝を収めた。安倍首相は右翼の、甲午に奇跡を再現という熱狂的な期待の中で就任し、外交の総合的な戦略を発表した。これはロシアと韓國を抱き込み、NATOに呼びかけ、アフリカに経済援助を提供し、米國に追隨し中國の孤立化を図るという戦略だ。日本は當初、中南米の抱き込みを検討していなかったが、その後は大國の外交を示すため、地球儀外交を提唱した」と報じた。米ナショナル?インタレスト誌は、「アジアの最も危険なライバルである中日両國が、対抗に向けた準備を開始した」と伝えた。
香港紙?南華早報は、「安倍首相の地球儀を俯瞰する外交が、大洋州から中南米に舞臺を移した。中日の外交は、地球一周のマラソンを展開している」と報じた。韓國?亜州経済は、「中日の首脳は今年上半期、歐州で似たような一幕を演じた。習近平國家主席は3月末と4月に歐州4カ國を訪問し、安倍首相は數週間後の4月末から5月上旬にかけて、後を追うようにして歐州6カ國を訪問した。習主席が訪歐中に、日本の右傾化による歴史歪曲行為を強く批判すると、安倍首相はこれに続きけん制の聲を上げた」と伝えた。
聯合報は日本のベテラン外交官の話として、「安倍首相の外交は、脆弱なパズルのようなものだ。中國は計畫に基づく外交を展開し、枠組みを作り、基盤を固めている。中國は新型大國関係によって米國とロシアを引き込み、中央アジアのシルクロード経済ベルトと海上シルクロードを枠組みとした。習主席、李克強総理などの指導者は、重要な國と地域を何度も訪問しており、國交を安定化させている。安倍首相は中國に學び中南米を訪問するが、これはただの猿マネであり、失敗に終わるだろう」と報じた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月25日