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自民黨の派閥政治を解読

自民黨の派閥政治を解読。

タグ:自民黨 派閥政治

発信時間:2018-05-03 16:51:22 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 派閥政治は日本の政界の非常に鮮明な特徴だ。これは長年に渡り政権運営を維持している自民黨內(nèi)ではより顕著になっている。自民黨の派閥政治は、「カネと権利」を使った政治的駆け引きの「諸悪の根源」とされている。過去を振り返ると、日本政界の権力の駆け引きでは、派閥間の「投票操作」、「権益分配」が何度も演じられていた。日本の政局は現(xiàn)在不安定になっているが、自民黨內(nèi)では総裁選をめぐり、利益の最大化を目指す派閥による活動が再び活発化している。


 しぶとく殘る派閥政治


 自民黨の派閥の形成は、衆(zhòng)院選の中選挙區(qū)制による影響を受けた。黨內(nèi)では徐々に、5大派閥が形成された。政治環(huán)境の変化を経験しながらも、現(xiàn)在も存在し続けている。黨內(nèi)の派閥は當時、自身の実力に基づき、政黨の資金や人事権の分配などで決定的な力を発揮していた。日本が小選挙區(qū)と比例代表による選挙制度を開始すると、派閥の生存環(huán)境に大きな変化が生じた。


 特に小泉純一郎氏は首相就任時に「派閥政治打倒」を掲げ、自民黨の體制改革に新風を吹き込んだ。自民黨の派閥はそれまで、黨內(nèi)及び政府の人事、政治活動資金の調(diào)達、政策の研究といった役割を果たしていた。日本の選挙制度改革、數(shù)回の小選挙區(qū)選挙と小泉氏の首相就任に伴い、黨內(nèi)の派閥が獨自で政治活動資金を調(diào)達する能力が低下した。閣僚と黨內(nèi)の人事も、従來の派閥推薦をなぞらなくなった。資金調(diào)達と人事の役割を持たない派閥政治は、境界線が日増しにあいまいになっていった。政策研究の機能も、主に黨の政務(wù)調(diào)査會が擔當するようになった。派閥が単獨で行動する能力が低下を続け、派閥を跨ぐ政策研究活動が増加した。


 ところが伝統(tǒng)と既得権益の影響により、自民黨の派閥政治はしぶとく殘り、大きな生命力を維持している。例えば當時の田中(角栄)派は會長の交代により、竹下(登)派、小渕派、橋本派、額賀派と変わり、4月19日には竹下(亙)派に変わった。


 7大派閥、最大は「細田派」


 派閥は自民黨內(nèi)で「群」と呼ばれている。また一部の研究者は、自民黨は一つの政黨ではなく、「派閥と呼ばれる複數(shù)の政黨が集まる長期連立政権」と判斷している。この連立政権とは実際には真の政権ではなく、政治組織のことだ。この政治組織は、政策もしくは主張の近い複數(shù)の政黨が協(xié)力して統(tǒng)一的な政策を打ち出し、連立政権という形式で國會を支配することで政策目標を?qū)g現(xiàn)し、政治活動を展開する。ところが自民黨の黨則には、派閥の規(guī)定が存在しない。


 派閥政治は日本で批判を浴び続けている。會長が派閥內(nèi)のメンバーに政治資金やキャリア発展の援助を行い、「投票操作」や「票の支配」を引き起こしていたからだ。派閥政治は「カネと権利の政治」の溫床になった。


 數(shù)十年の発展を経て、自民黨內(nèi)には現(xiàn)在、細田派、麻生派、竹下派、岸田派、二階派、石破派、石原派の7大派閥が形成されている。うち最大の勢力を誇るのは、安倍晉三首相が所屬する細田派で、96人の議員を擁する。さらに安倍氏という黨総裁がいるため、大きな実力を持つ。2位は麻生派(60人)、3位は竹下派(55人)で、4位以下は岸田派(47人)、二階派(44人)、石破派(20人)、石原派(14人)。


 総裁選を控え不穏な動き


 総裁選が迫り、派閥の不穏な動きが続いている。派閥內(nèi)から有力な候補者を出せないことから、額賀派は內(nèi)部の団結(jié)を維持するため、派閥の會長の交代を迫られた。竹下登氏の弟、竹下亙氏が會長に就任した。しかし派閥內(nèi)では、岸田氏と石破氏のどちらを支持するかをめぐり、意見が分かれている。


 3年に1度の総裁選を控え、石破派は早くも準備を開始している。石破茂氏も総裁選に強い出馬意欲を示している。石破派はさらに自身の政策綱要を発表し、改憲問題で安倍首相と異なる政策主張を掲げ、派閥を跨ぐ政策勉強會を再開している。


 安倍首相が総裁の座を「禪譲」することを夢見ている岸田文雄氏は、総裁選をめぐりあいまいかつ慎重な態(tài)度を示している。「禪譲」の可能性がないと見ると、岸田氏はついに出馬の意欲を示した。情報によると、河野太郎外相、小泉進次郎筆頭副幹事長は、今回の総裁選への出馬に消極的で、次の総裁選に焦點を絞っている。しかしその所屬派閥內(nèi)からは、今回出馬しなければ次のチャンスはないと焦る聲も聞かれている。


 二階俊博幹事長は二階派の會長で、自身の影響力を強化するため安倍首相の支持を続けてきた。「安倍晉三首相の後も安倍氏だ」と述べ、安倍首相の黨総裁続投を支持している。(筆者?劉洪亮)



「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2018年5月3日



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