日本政府は火曜日、福島第一原発事故で発生した放射性物質(zhì)を含む汚染水(以下「汚染水」)の海洋放出を正式に決定した。この恥ずべき決定が実行されれば、汚染水は太平洋全體、さらにはより広い範(fàn)囲の生態(tài)環(huán)境の脅威となる。「環(huán)球時報」が伝えた。
日本がこのようにできる根本的な理由は、米國の放任だ。ブリンケン米國務(wù)長官は北京時間火曜日の午前中に急にツイッターで、日本の汚染水処理の「透明性のある取り組み」に「感謝する」と投稿した。この感謝は摩訶不思議だ。もし世界の別の國が同じことをした場合、どれほど「透明」であっても米國が批判しないばかりか逆に褒め稱えることは絶対にないだろう。西側(cè)メディアもより強(qiáng)い反応を示すだろう。あまりにもひどい身內(nèi)びいき、栄譽(yù)と恥を逆転させるダブルスタンダード。悪事をなすことが責(zé)任を果たすことになり、批判の代わりに稱賛を浴びる。これは人類の現(xiàn)代文明の恥と言わざるを得ない。
米國がこのような態(tài)度なのは、日本と地理的に遠(yuǎn)く離れているからだ。これらの汚染水を米國付近の海域に放出すれば、米國は別の態(tài)度を示すはずだ。しかし米國は計算を間違っているかもしれない。福島沖には世界で最も強(qiáng)い海流があり、汚染水に含まれる放射性物質(zhì)は最終的に世界の海域に拡散する。自分だけは大丈夫というのは、米國の幻想であり、短絡(luò)的だ。
米國の日本への「感謝」は、お粗末な地政學(xué)的ショーで、日本の汚染水海洋放出の正當(dāng)化を強(qiáng)める。長期的な環(huán)境の被害を生むと同時に、政治のミスリードを形成する。どれほど悪いことでも政治と世論の手段により汚名をそそぎ、合理化できるというわけだ。
福島原発事故が発生してしまっており、汚染水をどうにかして処理しなければならないのは分かる。しかし日本は現(xiàn)在、すべての可能な手段を使い盡くしておらず、汚染のリスクへの研究もまったく足りておらず、周辺諸國との意思疎通も不十分であるにも関わらず、米國から支持を得ることを重視した。最終的に日本は海洋放出という最もシンプルで割安な方法を選んだ。國際政治を弄び、汚染水の処理コストを引き下げた。
日本が汚染水を排出するまで、おそらくあと2年の時間が殘されている。中國は研究と対策を強(qiáng)化し、中國の沿海、特に漁業(yè)の安全を守るよう最大限に努力し、影響を受ける生産者の日本への賠償請求の條件を整え、日本の漁師と同じく賠償を受ける権利を確保するべきだ。日本の汚染水排出のツケが主に周辺諸國の人々に回ることがあっては決してならない。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2021年4月14日