陳言=文
3月後半の時(shí)點(diǎn)で、日本の新型コロナウイルスの感染者數(shù)は下げ止まり?duì)顟B(tài)のようだ。だが歐米などからのワクチン輸入が軌道に乗りつつあり、感染拡大防止の方法はさらに多様で有効になっている。
中國では先月、全國人民代表大會(全人代)と中國人民政治協(xié)商會議の「両會」が開催された。新型コロナは一貫してコントロール可能な範(fàn)囲に抑え込まれている。中國の醫(yī)薬品製造の數(shù)社が新型コロナワクチンを研究?開発し、國內(nèi)で使用するだけでなく、多くの國に援助している。昨年末には、日本でも中國製ワクチンに関心を持つ人がいたが、新型コロナ発生以前はまれな現(xiàn)象だった。
日本の新聞を読むと、自由で開かれたインド太平洋構(gòu)想に関する記事をよく見る。一方で、中國が他國にワクチンを援助している行為を「ワクチン外交」と決めつけて報(bào)じる記事もかなり目立つ。これは、日本の各種の世論調(diào)査における中國に対する國民感情が、依然として非常に厳しいことを裏付けている。
しかし経済の分野では、現(xiàn)下の新型コロナ対策であれ、経済復(fù)興時(shí)のデジタル方式導(dǎo)入であれ、中日が協(xié)力できる分野は非常に多い。また、こうした協(xié)力は人為的な障害を乗り越えるだけでなく、中日両國民の相互理解を深める役割を発揮し、両國が今後それぞれ経済を発展させ、アジアや世界のために共同で貢獻(xiàn)する基礎(chǔ)となる。
中日の新たな防疫協(xié)力へ
本誌2月號で、筆者は新型コロナ対策の中日の相違から、両國相互の學(xué)び合いと協(xié)力の必要性について述べた。今回は角度を変えて、再び中日の新型コロナ対策における?yún)f(xié)力について述べたい。
インフルエンザウイルスのように、新型コロナウイルスも遺伝子情報(bào)を解読し、その変異結(jié)果から新たな感染の規(guī)模を予測できる。関連する論文を読むと、武漢で最初に見つかった新型コロナウイルスは數(shù)カ月後にはほとんど見つからず、「D614G」という歐州由來の変異型が日本でも比較的多くの感染者を発生させた。
全世界でウイルスに対する追跡を行って、その追跡結(jié)果を直ちに共有する――これが今回の新型コロナの発生後、國際的な防疫分野で現(xiàn)れた一大変化だ。例えば昨年12月、ジョンソン英首相が速やかに同國國民に、変異株「N501Y」出現(xiàn)の警戒情報(bào)を発した。英國のタイムリーな追跡と警告により変異株による猛威は縮小された。
中日両國は人口密度が高く國內(nèi)交通は便利で、いったん感染癥が発生すると感染癥の拡大速度は相対的に歐米を上回るので、中日間の感染癥情報(bào)の協(xié)力はより緊急性がある。追跡?早期警戒の面で協(xié)力してこそ、中日両國は共に困難を乗り切ることができる。
だが殘念なことに、この面での協(xié)力がどれだけ行われているか、メディアの報(bào)道を見る限りでは多いとは言えないようだ。今回の感染癥拡大に限らず、今後の中日防疫協(xié)力において両國は速やかに重視し、関連する?yún)f(xié)力メカニズムを構(gòu)築すべきだ。
日本はインフルエンザワクチンの研究?開発大國で、インフルエンザに対するコントロールもタイムリーで効果的だ。しかし、新型コロナの発生後、日本の緊急対応はかなり遅く、これまでいくつかの機(jī)関などがワクチンの研究?開発を行っているとはいえ、先月初旬までに市場に提供できるワクチンは開発されていない。一方、中國ではすでに數(shù)タイプのワクチンが現(xiàn)れている。中日間には、ワクチンの研究?開発面で協(xié)力できる大きな余地が殘されているはずだ。
理系大學(xué)生は日本の15倍
従來型の製造業(yè)に著目すると、中國は製造大國だが、技術(shù)?製品の各方面において、依然として日本との間に差があり、両國の産業(yè)には広大な提攜の空間が広がっている。
桜美林大學(xué)の雷海濤教授は2月に開かれた公開フォーラムで、2019年に中國の大學(xué)生の中で理科系の學(xué)生數(shù)は177萬人で、同年の日本は11萬人にすぎなかったとし、「中國の理科系の學(xué)生數(shù)は日本の15倍だ」と指摘した。豊富な人材を持つことが中國の製造業(yè)などの急速な発展の前提條件である。
産業(yè)面から見て、雷教授の目には日本の企業(yè)は次のように映っているのだろう――日本企業(yè)は基礎(chǔ)材料や部品の研究?開発では世界の先頭を行き、中國企業(yè)は完成品の組み立てやアプリケーションソフトの研究?開発およびインターネットプラットフォームの構(gòu)築に特徴がある?!钢腥諄I國企業(yè)は完全にウインウインできる」と雷教授は言う。サービスなどの分野では、日本の「おもてなし」やアニメは両國が今後開拓できる?yún)f(xié)力分野でもある。
中國の産業(yè)は、コア技術(shù)?先端技術(shù)における対外依存を解決し、労働コスト上昇後の新たな産業(yè)の方向を早急に探し出し、サービス業(yè)の相対的な立ち遅れを解決する方法を模索しなければならない。また、生産過程で製品の品質(zhì)を向上させ、より多くの世界ブランドという栄冠を手にしなければならない。こうした面で、日本企業(yè)から學(xué)ぶべきことはまだ多く、これも中日の企業(yè)がより多く、より広い提攜に向かう基礎(chǔ)である。
遠(yuǎn)隔地の病院とオンライン形式で診療會議を行う河南省人民病院の醫(yī)師たち(新華社)
デジタル?yún)f(xié)力の大きな可能性
今年2月12日の春節(jié)(舊正月)の前後から、デジタル人民元の試験的な使用が北京や上海、成都など多くの都市で始まった。デジタル化で中國は世界の最先端を歩んでいる。
新型コロナの拡大はデジタル化の普及に拍車を掛けた。今日の中國人の買い物や診察、受講、旅行、外食は、デジタルサポートなしではほとんど想像できない。筆者は過去1年余りの間に、毎月のように北京から他の省や市に取材に出掛けたが、新型コロナ感染の有無などを表示するスマートフォンの健康コードが外出に支障がないことを保証してくれた。健康コードは、筆者が感染の高リスク地區(qū)に立ち入っていないことや、感染者との濃厚接觸がないことを示し、これがあれば健康な人としてどこでも行きたいところに行ける。
経済発展が比較的遅れている貴州省で、筆者はデジタル化の行政管理を目の當(dāng)たりにした。貧困住民に対する補(bǔ)助金の支給はもちろん、山間部のまだ貧困狀態(tài)にある村民への職業(yè)あっせんも基本的にデジタルプラットフォーム上で行い、全てが公開され透明だ。中國企業(yè)の信用狀況や納稅情況などの大部分の情報(bào)はネット上でチェックでき、貴州のビジネス環(huán)境は大幅に改善されていた。
今後、デジタル経済に対していかなる政策を取るのか。例えば、課稅方法やデジタル経済の越境管理など解決すべき問題は多い。中日がいかにして法律面で健全なデジタル経済に貢獻(xiàn)しうるか、両國が検討すべき分野は同様に広く大きい。
?人民中國?より 2021年4月30日