韓國大統領室はこのほど、韓日首脳が國連総會の會期中に二國間會談を開催すると発表した。この會談が順調に開催されれば、韓日にとって3年ぶりの首脳會談となる。韓日両國は連日、首脳會談について態度を示しているが、そこには大きな溫度差がある。韓國は意欲的だが、日本側はあいまいだ。
日本の時事通信が20日に伝えた情報によると、日本の岸田文雄首相は訪米に先立つ20日、韓國の尹錫悅大統領と米ニューヨークの國連総會に合わせて會談するかに関する記者団からの質問に、「現在、日程は何も決まっていない」と述べた。日本の松野博一內閣官房長官は同日の會見で、岸田氏は英國、トルコ、フィリピン、イラン、パキスタンなどの首脳と會談すると述べたが、尹氏との會談の計畫については觸れなかった。しかし韓國の聯合ニュースは20日の報道で、尹氏は21日にバイデン氏、岸田氏と二國間會談を開くと伝えた。
韓日の首脳會談に向けた態度の溫度差について、両國メディアは悲観的に伝えている。「ソウル新聞」は、「韓日雙方の首脳會談へのまったく異なる態度を鑑みると、尹氏と岸田氏が実際に顔を合わせた時に場がしらけた場合、韓日関係の改善はより長期化することになる」と伝えた。「韓國時報」は「尹氏と岸田氏の大きな取引は望み薄」と題した記事の中で、「両首脳の國內での人気が、會談の機運を高める妨げになっている。友好関係を求めるための前提は、両國首脳の國內での揺るぎない民意の支持だ。ところが最新の世論調査によると、尹政権の支持率は33.4%で、岸田內閣の支持率は29%だ」と伝えた。日本側では、安倍晉三氏の死により岸田氏の日韓関係改善がより困難になったとの見方がある。時事通信は、「安倍氏の死により、日本は保守派を制御できる最後の人物を失った。今や保守派の動きは予測が困難だ」と伝えた。「朝日新聞」は、「岸田氏が歴史問題で韓國に弱い姿勢を示せば、保守派からより強い批判を浴びる。そのため日本政府は積極的な姿勢を示しにくい」と伝えた。
?中國網日本語版(チャイナネット)?2022年9月21日