広島で開催された主要7カ國(G7)サミットが21日、正式に閉幕した。ウクライナの危機が長引き、世界経済の回復の力が乏しく、局地的な緊張狀態が激化するという狀況を背景としながら、G7サミットは國際社會の団結と協力の促進に取り組まず、むしろ「小グループ」政治と集団政治の心の狹さを露わにした。
G7は中國側の反対を顧みず、中國関連の問題を恣意的に喧伝し、中國の內政にあれこれと口出しをした。さらにサミットの共同聲明の中で、対中関係には「リスク回避」が必要であり、重要サプライチェーンをめぐる中國への依存を減らす必要があると強調した。サリバン氏ら歐米の政府當局者は、いわゆる「リスク回避」は中國経済とのデカップリングを意味しないと稱していた。しかし「リスク」という言葉を中國と結びつけたことは、G7による國家安全の概念の亂用と、イデオロギーにより対中貿易を縛ろうとする政治的な偏見を露呈した。
改革開放から40年以上が経過し、中國はすでに世界経済のけん引列車になった。世界の繁栄と安定を守るための貢獻は世界的に注目を集めている。中國は今や世界2位の経済體、世界最大の物品貿易國、世界最大の工業國だ。中國の製造業のサプライチェーンの規模は巨大で、すべてが揃っており、強靭性が高く、世界の産業チェーンの「安定の錨」と呼べる。中國の製造業が高い國際競爭力を持つため、各グローバル企業が続々と中國におけるサプライチェーンの展開を強化している。中國は開放的で包摂的な心で世界経済の成長に盡きることなき原動力を提供している。ゆえに中國の発展は世界のチャンスであり、絶対にリスクではない。
実際には米國こそが世界経済の最大のリスクだ。覇権、覇道、いじめは、米國の國際社會における一貫したやり方だ。特に國際貿易について、米國は多國間貿易體制を恣意的に破壊し、すでに國際社會の不満と公憤を招いている。昨年12月にジュネーブで開かれた世界貿易機関(WTO)の會議において、中國、EU、カナダ、トルコなどのWTOの30超の加盟國が米國の貿易政策を厳しく批判し、加盟國としての義務を果たし、一國主義や保護主義の道で獨斷専行せぬよう強く求めた。しかし米國はWTOの権威を公然と無視し、裁定の受け入れを拒否したばかりか、WTOの改革を求めた。これは國際ルールの無視、何事も「アメリカ?ファースト」という傲慢な心理を余すところなく露呈した。
誰がリスクで誰がチャンスかは、世界の人々にとって自ずと明らかだ。G7は「リスク回避」と口にしながら「脫中國」に取り組んでおり、イデオロギーにより世界を分斷しようとする政治的な偏見を隠せていない。世界の繁栄には中國が不可欠であり、中國の発展も世界に福をもたらす。G7は中國との実務協力の正しい軌道に早急に戻るべきだ。自らを欺き続け、冷戦思考に深くはまり込むべきではない。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2023年5月24日