BBCは27日、「舊正月の帰省乗車券購入は戦爭」との見出しで、「中國の『春運』(舊正月の帰省ラッシュに伴う特別輸送體制)は世界最大規模の民族大移動で、春節(舊正月)期間中にはのべ36億人が移動する。なかでも鉄道は大多數の中國人が利用する主な交通手段で、帰省の乗車券を手に入れるには根気と忍耐がいる。舊正月の帰省は多くの人にとって喜びと苦痛を伴う體験となる。輸送力に限界があり、これだけの人が移動するとなれば、乗車券の購入はまるで『戦爭』」だと伝えた。
春運は海外メディアが舊正月を観察する一つの窓口となる。ドイツの経済情報サイトは20日、「40日の春運期間にのべ36億人以上が移動し、中國人一人當たり3回移動する計算になる。この人類最大規模の民族大移動で、1日1萬便の飛行機、5000便の列車が休む間もなく運行する。中國の鉄道と航空便は世界最速のスピードで発展しているが、なんといっても乗客數があまりに膨大なため、その輸送力が試される」と紹介した。韓國のテレビ局は、「一部の地方ではバイク帰省が舊正月の特色となっている」と伝えた。
舊正月の風習についても、海外メディアの多くが詳しく研究している。米IBTimesは、「『年』は怪物で、人々は食べ物や爆竹で年を追い払う。中國では赤が縁起のいい色とされ、祝祭日には家の中を赤で飾る習慣がある。舊正月前には大そうじをし、家の中の悪運をはらう。竜舞や獅子舞は毎年欠かせない行事で、銅鑼と太鼓の音は災いを追い払うとされる」と詳しく紹介した。バングラディッシュ紙は28日、「中國の舊正月は數多くのユニークな特徴がある。舊暦で計算され、西暦では毎年日にちが変わる。文化や美意識も非常に獨特で、世俗の祝い事であるとともに、幸福や加護を祈る意味も込められている」と伝えた。ロシアのイタルタス通信は27日、「舊正月にはすべての人が互いに挨拶して回り、親戚や近所の人は過去の恨みや不満は忘れ、社會全體が和やかな雰囲気に包まれる」と紹介した。
「グルメは舊正月の重要な構成部分」。カナダ版ハフィントン?ポストは、「舊正月を祝う時には、親しい人々がお餅や八寶飯、長壽麺、餃子などの美味しい食事を一緒に楽しむ。舊正月は家族を中心とする祝日で、家族が集まって一家団欒の食事を囲み、亡くなった家族を弔い、子どもはお年玉をもらい、元宵節には萬燈を愉しむ」と伝えた。米紙は「餃子と白酒で中國の新年を祝う」との見出しで、「中國文化の伝統では家族が年長者(通常は夫の両親)の家に集い、一家団らんの食事をとる。食事の後、みんなで一緒に「春晩」(中國の國民的年越し番組)をみる」と紹介した。
「爆竹のない中國の新年?」。香港の英字紙Asia Sentinelは28日、「毎年舊正月には花火の爆発事故があるが、馬年は爆竹の音が響かないだろう。これは危険なだけでなく、首都?北京が地球上で大気汚染が最も深刻な都市の一つだという現実を中國が直視し始めたからだ」と指摘した。米NBCは、「これまで舊正月前は接待や贈答のピークだったが、今では中國共産黨がこれらを禁止し、官僚主義、享楽主義、ぜいやくや浪費を反対する運動を始めた」と紹介した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2014年1月29日