調査結果によると、韓國は優秀な文化産業と科學技術力により、多くの外國人留學生を集めている。特に前者は、多くの中國人留學生を集めた。しかし近年、韓國では技術系人材の流出が深刻化している。政府は外國人留學生を留めようと有利な制度を打ち出しているが、効果は微々たるものだ。韓國紙?アジア経済(中國語電子版)が伝えた。
韓國紙?東亜日報は、外國人留學生の韓國での生活の現狀について、調査を実施した。その結果、多くの留學生は、「韓國は學習に適した國だが、居住や就職には適していない」と判斷していることが分かった。
調査結果によると、留學生の回答者の91%は、韓國の豊かな大學生活と文化的雰囲気により、「韓國は留學する価値のある國だ」としている。その主因は、高度な教育水準、國民の素養の高さ、交通の利便性、留學生向けの醫療保障など。しかし韓國で就職したいとした留學生は74%に留まった。
留學生は、職場のストレスが深刻、成果主義的な競爭、部門間の対立、不公平な待遇、自由な時間を確保できないなどをデメリットとして挙げた。特に歐米人は、韓國社會の複雑な交際関係は、西洋人に適していないとしている。
また留學生の過半數は、家族と韓國で生活したくないと回答した。これは就職の競爭が激しく、韓國の企業文化では子育てが困難などが原因となっている。
多くの留學生とすでに働いている外國人はさらに、韓國が真の「多元的文化」の國になろうとするならば、まずは韓國人の外國人に対する偏見と態度を改めるべきだと指摘した。多くの外國人、特に外國語能力に秀でている中國人は、人種的にも文化的にも近い韓國社會で「水を得た魚」となっている。ところが権利侵害、予期できぬ災害などの不可抗力の事件が発生すると、「色眼鏡」で見られる。また東南アジア諸國の一部の就業者は、韓國人が歐米と東南アジアを區別することに不満を持っている。
韓國で暮らす外國人は138萬人弱に達し、うち就業者は約半數を占めている。この「外國人シンクタンク」は人材を留められない韓國で、一時代を象徴する存在になろうとしている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2016年6月15日