新年早々、海南省儋州市の蓮花山風景名勝區が観光客で混雑した。山水の美しい風景と一風変わった地形を訪れるほか、観光客は赤いテープを掲げ、紙燈籠を作り新年の福を祈った。開業から半年余りで、この新たな風景名勝區は約20萬人(延べ)の観光客を集め、昨年11月に國家AAAA級風景名勝區に指定された。
2年余り前、ここは地質災害が多発する廃鉱だった。1950年代から2012年にかけ、舊海南農墾藍洋農場が石灰巖の採掘権を譲渡した。長年の採掘により6カ所の採石場が殘された。うち最も深いものは深さ50メートル余りで、縦と橫の長さがいずれも400メートル余りにのぼる。
舊海南農墾藍洋農場分公司が2017年に生態修復を開始し、大量の資金を費やし捨てられた石材を撤去し、一部の山腹の補強を行った。生態の借金を完全に返済するためには長期的なガバナンスが必要だが、企業はそのコストを負擔できない。同社が海南農墾観光集団になると、「鉱山に風景名勝區を作る」という構想が生まれた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2021年1月4日