米軍第2歩兵師団第4ストライカー旅団が現(xiàn)地時間18日夜、イラク國境を越えてクウェートに入った。イラク駐留米軍の最後の戦闘部隊(duì)が撤退したことになる。これに先立ちオバマ米大統(tǒng)領(lǐng)は、8月末までに全ての戦闘部隊(duì)をイラクから撤退させる方針を繰り返し表明していた。

　■「7年間の戦爭に真の終結(jié)」

　今回の撤退を米國の大メディアは大きく報じている。NBCやCNNなどのテレビ局は米東部時間18日夜、撤退の模様を生中継した。「ワシントン?ポスト」紙は19日、一面トップに「7年間の戦爭に真の歴史的終結(jié)」との記事を掲載した。「ニューヨーク?タイムズ」紙は一面で、戦闘部隊(duì)撤退後に米國務(wù)省が民間業(yè)者の協(xié)力の下、民生支援やイラク警察訓(xùn)練などの取り組みを強(qiáng)化すると報じた。

　「ワシントン?ポスト紙」は、「米軍戦闘部隊(duì)の撤退後に殘されたものが平和な國でないことは明らかだ。米軍指揮官も、3月7日のイラク総選挙後の數(shù)カ月にも及ぶ政治的膠著狀態(tài)や、その他の未解決の紛爭がイラクの安全情勢を悪化させる可能性が高いことを認(rèn)めている。だが同指揮官は同時に『イラク戦爭はもう失敗ではない』とも強(qiáng)調(diào)した」と報じている。報道によると、最後に撤退した戦闘部隊(duì)の中には4回もイラクに派遣された者もいる。イラク戦爭勃発以來、米軍の死者は4400人以上に達(dá)している。

　■選挙をにらんでこの時期に撤退

　米メディアは最近、米軍戦闘部隊(duì)撤退後のイラクの政治?安全情勢について注目し続けている。オバマ米大統(tǒng)領(lǐng)は2日、「7年間におよんだイラク戦爭は軍主導(dǎo)の軍事的努力から外交要員の指導(dǎo)する非軍事的努力へと移行する。戦闘部隊(duì)のイラク撤退は計(jì)畫に沿って行われている。米軍はすでに數(shù)百の軍事基地を閉鎖または移管した」と表明。「米軍は現(xiàn)在、イラクから數(shù)百萬件の軍事裝備を搬出している。これは過去數(shù)十年間で最大の裝備輸送だ」と述べた。

　オバマ大統(tǒng)領(lǐng)がこの時期に戦闘部隊(duì)の計(jì)畫通りのイラク撤退を再度表明したことについて、今年11月の中間選挙をにらんでのものとの分析がある。オバマ大統(tǒng)領(lǐng)は大統(tǒng)領(lǐng)選時、國民の支持を得られないイラク戦爭の終結(jié)を公約していた。大統(tǒng)領(lǐng)就任後は、イラク撤退の具體的なタイムテーブルも発表した。有権者の間にイラクやアフガニスタンでの戦爭への厭戦ムードが高まる中、オバマ大統(tǒng)領(lǐng)は今回の行動で選挙時の公約を誠実に守っていることを示し、國民の支持を得ようとしているとの見方だ。

　「人民網(wǎng)日本語版」2010年8月20日