2日投票された米中間選挙は即日開票され、共和黨が下院で4年ぶりに過半數の議席を獲得した。上院でも共和黨が大きく躍進し、民主黨はかろうじて多數派を維持。37州で開かれた知事選でも、共和黨が過半數の州で勝利を収めた。まもなく発足2年を迎えるオバマ政権は任期前半の評価が下される今回の選挙で、歴史的大敗を喫した。
オバマ政権は今回の選挙で、自らが掲げる「変革」を逆手に取られる形となった。民主黨の敗因について、米有権者からは「オバマ大統領は醫療保険制度改革に全力を注いでいるが、結局はそれが保守系の草の根運動『ティーパーティー(茶會)』を躍進させることになった」と醫療改革のあり方を批判する聲や、「景気の立て直しを図れなかったことが経験やリーダーシップの不足を物語っている」と政策実行力に疑問を投げかける聲があった。また「米國の政治家は選挙資金の調達、選挙運動、再選にかかりきりで、政務にかまっている暇がない」と皮肉めいた聲も聞かれた。「中間選挙の結果がどうであれ、最終的な敗者は米國民だ」。
「米國の分裂を生む破壊的で、耐えがたい選挙がようやく終わった」とため息が漏れる中で、「いや、選挙はまだ終わっていない。2012年米大統領選の火ぶたはすでに切って落とされた」とする聲が聞かれる。
オバマ氏を2012年の大統領選に出馬させるかどうかについて、民主黨の內部ではすでに意見が分かれている。米AP通信などが行った調査によると、「オバマ氏の再出馬は危うい」と答えた人は47%、「問題ない」とした人は51%だった。
「人民網日本語版」2010年11月5日