中國側は原則性と柔軟性を結合して両軍関係の溝の処理にあたるべきだ。主権と領土保全に関わる核心的問題においては、中國は一歩たりとも譲らず、この最後の一線に觸れぬよう米側に戒告する。核心的でない問題においては、小異を殘して大同につき、協議を通じて対立をなくすことができる。
「米國とのハイレベル交流の延期も再開も、中國側の姿勢を示すためのものだ。延期は不満を、再開は善意を示すためだ」と、中國軍事科學學會の羅援副秘書長は言う。
アナリストは中米は互いの利益が絡み合っており、世界や地域の問題での両國の相互協力には巨大な潛在力があると考える。従來型の安全保障分野だけでなく、対テロ、海賊取り締まり、國際的な人道救援など、非従來型の安全保障分野の協力でも雙方は広範な利益を共有する。両軍上層部の交流再開は、協調と協力の強化に向けた雙方の意欲を示すものだ。
ゲーツ長官本人は訪中前に、訪問を通じて中國側との協力を強化し、両軍関係の一層の発展を図ることへの期待を示した。
■相互信頼を強化、誤った判斷を回避