資料寫真

北方領(lǐng)土問題をめぐる日本との激しい口論に、ロシアは嫌気が差してきたようだ。ロシアのメドベージェフ大統(tǒng)領(lǐng)がセルジュコフ國防相に島嶼の防衛(wèi)力強(qiáng)化を命じて以來、ロシアと日本の間の領(lǐng)土問題は軍事色が濃厚になってきている。

ロシアのメディアによると、現(xiàn)在、北方領(lǐng)土（ロシア名?南クリル諸島）に配備されている戦車、裝甲車、対空裝備、対戦車裝備は極めて舊式のもので、「50年代の骨董品」であるため、80％は修理か淘汰する必要があるという。これについてロシア総參謀部の高官は、島嶼を守る部隊(duì)には高射砲や対空ミサイル、さらには最新の「S400トライアンフ」地対空ミサイルシステムまで配備すると明かした。ロシア軍のマカロフ參謀長官は25日、「太平洋艦隊(duì)に1、2隻の『ミストラル』級(jí)水陸両用強(qiáng)襲揚(yáng)陸艦を増員し、南クリル諸島を含む安全保障問題に対応する可能性もある」と話した。

舊ソ連解體後、ロシアの戦略の中心は常に西部にあった。北大西洋條約機(jī)構(gòu)（NATO）の東方拡大し、ロシアの西部戦略の可能性が遠(yuǎn)ざかるなか、クレムリンはその対応に追われ東に構(gòu)っている暇などなかったのだ。世界の発展の重心がアジア太平洋地域に傾き、アジア太平洋各國の経済力、軍事力が著しく成長すると、ロシアはようやく極東地域での発展にかなり立ち遅れたことに気づく。しかし、メドベージェフ大統(tǒng)領(lǐng)とオバマ米大統(tǒng)領(lǐng)が新たなミサイル防衛(wèi)協(xié)議で合意すると、ロシアはついに東に手を伸ばす余裕ができた。

実際、韓國と朝鮮の「天安號(hào)」沈沒事件発生以降、米日韓のアジア太平洋地域での軍事行動(dòng)が頻繁になっているが、これについて、朝鮮（さらには中國）への威嚇だけではなく、ロシアにも「筋肉」を見せ付けようとしているとロシアの専門家やメディアはみている。特にロシアと領(lǐng)土を爭(zhēng)う日本は東北アジアの情勢(shì)が激化するなかで危険を冒す可能性がある。

日本が一旦軍事行動(dòng)を起こせば、ロシア側(cè)の軍事力では対応できない。メドベージェフ大統(tǒng)領(lǐng)の「視察」を契機(jī)に、日本の過敏な神経を刺激して日本が「激怒」したのを見計(jì)らい、南クリル諸島の防衛(wèi)力を拡大すれば、それは正當(dāng)な行為になるとロシア側(cè)の関係者は話す。

メドベージェフ大統(tǒng)領(lǐng)の南クリル諸島視察から事態(tài)がここまでくると、ロシアの、アジア太平洋地域で経済?政治?軍事の確たる地位を回復(fù)する、という戦略的意図は明白だ。興味深いことに、東北アジアの他の國も日露領(lǐng)土紛爭(zhēng)に多少「関係」している。経済的には、ロシアが中國と韓國の企業(yè)を北方領(lǐng)土開発に參加するよう要請(qǐng)したというし、政治的にはロシアの外務(wù)省が駐ロ米國大使を呼び出し、日露の問題に手を出すなと要求した。

注目に値するのは、ロシアの南クリル諸島における防衛(wèi)が強(qiáng)化され、対空、対艦作戦能力が増強(qiáng)されるとともに、太平洋艦隊(duì)の拡充によりその兵力が拡大した場(chǎng)合、ウラジオストクとカムチャツカ半島の軍事基地と相互に示し合わせる態(tài)勢(shì)を築くことだ。このことが周辺國の安全保障戦略に影響し、東北アジアの軍拡競(jìng)爭(zhēng)を激化させる可能性がある。

?中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)?　2011年3月1日

関連ニュース

• 菅政権崩壊の致命打となりうる日露問題の次の一手
• 日露の北方領(lǐng)土爭(zhēng)い　雙方ともに負(fù)けてはならぬ
• 露外務(wù)省：日露協(xié)力の発展は両國間の領(lǐng)土問題の解決に役立つ
• 日露首脳會(huì)談　日本首相がロシア訪問の予定
• ロシア外務(wù)省、日ロ領(lǐng)土係爭(zhēng)で米大使を呼び出し
• 晴れたり曇ったりする日ロ関係、日本內(nèi)政と外交の難題が主因