日本は震災により、短期的には安全保障面や救援活動で米軍に更に頼ることになり、日米同盟は今後、一時的に強化されると見られる。しかし、今回の自然災害により、日本はアジア諸國と協力し、その一員として、政治面でも東アジアの隣國と協力関係を緊密化していく必要性が高まる。そして、東アジアは政治、文化面で団結していくだろう。
原子力の危険性が世界中を震撼し、放射性物質の安全対策には大きな改革が起きると見られる。「核なき世界」という渇望は今後、20~30年、或いは今後半世紀、世界が目指す安全のゴールとなる。これを受け、泥沼化していたイラクの核問題も新たな動きを見せるだろう。
2011年最初の四半期、世界の東と西で二大事件が発生した。中東の北アフリカでの政変劇、そして日本の大地震。この二大事件は世界でただ一人の覇者であるアメリカの2人の盟友に同時に打撃を與えることになった。これにより、アメリカの世界でも支配力はある程度弱まり、自然と中國などの新興國の力が重要になり、東アジアの団結はアジア太平洋諸國の繁栄を促進する。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年3月21日