20カ國?地域(G20)の第6回首脳會議を前に、國際世論は世界の発展への中國の貢獻を積極的に評価するとともに、G20に対して世界経済の直面する試練への効果的な対応策を打ち出すよう求めている。
インド工業連合會の経済政策顧問?ハシム博士は人民日報の取材に「世界第2の経済大國である中國経済が好調なファンダメンタルズを維持し、全體的に安定して成長していることは、世界経済への最大の貢獻だ。中國やインドなどBRICS諸國は現在、世界経済の成長?回復を先導している。持続可能な成長をいかにして実現するかは、今もなお各國に突きつけられた重要な課題だ」と述べた。
南アフリカのメール?アンド?ガーディアン紙は「歐州債務危機が発生し、世界経済の回復力も乏しい中、世界第2の経済大國である中國は世界経済の発展にとって極めて重要だ。改革開放以來30數年、中國経済の持続的成長は世界経済の発展の歴史における鮮やかな一幕となり、名実ともに世界経済のエンジンの1つとなっている」と報じた。
國連の潘基文事務総長は先日の談話で、経済建設面での中國の多大な成果を高く評価するとともに、中國が國連で果たしている積極的な役割、および國際平和の維持や世界の発展における重要な貢獻を高く評価した。
潘事務総長はG20に対し、歐州債務危機による経済危機の解決に向けた効果的な対策を打ち出すよう要請。G20首脳に対し持続可能な発展、気候変動、食糧危機、エネルギー不足などの問題、および若者にディーセント?ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の機會を増やすことなどを、引き続き重視するよう呼びかけた。
潘事務総長は「2008年末に世界経済?金融危機が発生して以來、G20首脳は危機対策で一致団結している。これはすでにロンドン、ピッツバーグ、トロント、ソウルでのG20首脳會議で、ある程度具體化された」と指摘。G20と國連の関係について「國連は世界で最も普遍的な政府間國際機構であり、G20首脳會議の決定を各國が実行するうえで非常に重要な調整の役割を果たすことができる」と述べた。
世界的に有名なシンクタンク、ニコラス?ベルグルーエン?インスティチュートの21世紀委員會は27日にパリで聲明を発表し、G20に対して、信頼できる全面的な成長?雇用戦略を策定し、あまねく広がる成長を促進し、國境を跨る責任を共同で擔い、住民の所得格差を縮小するよう呼びかけた。
「人民網日本語版」2011年10月31日