◇明らかに中國を仮想敵國に
次にこれまでと違う點は、明らかに中國を仮想敵國にしていることだ。情報筋によると、戦後、また冷戦終結後、北部の北海道千歳市に駐屯する軍が南部の大分県の軍事訓練に參加するのは初めてだという。北から南への大規模な精鋭部隊の移動は、ただ軍事訓練に參加するだけでなく、民主黨政権が昨年末に打ち出した「新防衛大綱」を具體化する目的がある。同大綱は鹿児島から沖縄にかけての南西諸島 の防衛態勢を強化する方針が示されている。日本の毎日、産経各紙は、今回の軍事演習は中國を仮想敵國としていると明確に指摘。つまり中國を敵対視する姿勢が、日本の今後の戦略となりつつあるということだ。
◇海外軍事に関與へ
3番目にこれまでと違う點は、他の軍事訓練と呼応していることだ。表面上、日本は今回の軍事訓練を獨自で行うようだが、実際は今回の訓練前、10月24日から11月初めにかけ、日本は既に米國と軍事訓練を行った。今回の訓練終了後には今度は韓國と軍事訓練を行うことになっている。また、先のインドとの戦略対話で、來年の海軍共同訓練について協議した。一連の軍事行動から、日本は自衛にとどまらず、海外軍事に関與する道を歩もうとしていることがわかる。
日本の頻繁な軍事行動、戦略的配備上の調整に、中國は冷淡な態度で傍観すればいいが、準備はしておく必要がある。歴史の教訓に學ばない國家と民族は、最後に必ず歴史の「教訓」による「再教育」を受けざるを得ないだろう。(文=蔣豊)
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年11月10日