米紙「ウォール?ストリート?ジャーナル」は、中國の衛星測位システム「北斗」は、世間が思う米國の全地球測位システム(GPS)のように正確ではないとする文章を公式サイトに掲載した。一方、エリック?ハット氏とマシュー?ダーニン氏は、米「ジャーナル?オブ?ストラテジック?スタディーズ」誌10月號で、「2009年から衛星を打ち上げている中國は同分野で大きな発展を遂げている」との見解を示している。
「中國の『北斗』が連続的な位置確認をできるようになるまでには、まだ時間がかかる。その地域が海上だけであってもだ。しかし、靜止した目標物に対しては頻繁かつ信頼できる観測が可能で、少なくとも海上での識別、追跡、艦船攻撃の基礎能力を備えている。」と両氏は見ている。
単に能力面だけを見れば、宇宙の偵察システムの助けもあり、中國の能力は高まり、進入してくる空母を防御するだけでなく、軍事力を投じることもできるようになっている。
「北斗」は中國軍側にGPSに取って代わる新たな選択肢を與えただろう。GPSはペンタゴンが開発し、今も米政府が管理する。理論的に言えば、衝突発生時に米國は他國のGPS接続を禁止、拒否できる。米國は過去にそれを行ったことはないと主張しているが。
軍事専門家は、「北斗」は米海軍が衝突に干渉し中國沿海區域に進入しようとするのを拒絶、阻止するための中國の15年間にわたる努力の一環と見ている。また同システムはその他の衛星、無人機および関連技術と同時に使用でき、米艦船の追跡、自國の潛水艇やその他の船舶の位置確認を補助するだけでなく、対艦弾道ミサイルの目標物への攻撃も誘導する。
さらに、「北斗」の登場により、中國は領土爭いのある隣國に対する戦術でも有利となる。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年12月29日