◇中國牽制が日本戦略の選択に
かなり影響力のある専門家がある座談會で中國の対日外交について、「日本の右翼勢力は一握りにすぎない。日本は中國の安全保障の脅威ではない。中國の対日外交をこれだけ強硬にする必要はない」と語った。別の専門家も、日本は中國の「一衣帯水」の隣國、「遠くの親戚より近くの他人」で、対日友好の方針を堅持すべきだと強調した。
2人の國際問題の専門家の口からこうした論調が出たことについて、私はまったく理解に苦しむ。日本政府がこれほど中國を敵対しているのに中國は日本に友好的であるべきという。中國は大國の尊厳が少しもいらないとでもいうのか?さらに重要なのは、これほどかたくなな友好によって日本を正道に立ち返らせることができるのだろうか?
日本が身の程をわきまえたことなどこれまでなかった。今の日本はなお侵略拡張の衝動を抱いている。千年の歴史において日本は大陸を幾度となく襲撃し、百年の歴史において日本は何度も侵略戦爭を発動してきた。日本は朝鮮半島を侵略して奴隷のように酷使し、太平洋戦爭をも発動した。歴史上の日本には侵略癖がある。
今の日本はかなりの部分の政治勢力、しかも日本の戦略の方向性を左右する政治勢力が侵略の罪を認めず、はばかることなくかつて日本に侵略された國に報復している。日本の右翼政府は平和憲法、専守防衛(wèi)の原則をあからさまに覆し、軍事強國になろうと焦っている。日本がすでに東アジアの安全保障秩序の挑戦者であり、中國の國家安全保障の主要な脅威の源であるのははっきりしている。こうした隣國に何度も危害を加え、それを悔い改めない國に対して友好を語るというのか?これほど敵意に満ちた國に中國は好意を示すべきだという、どこにそのような道理があるのか?
◇日本の右翼勢力は一握りではない