交通渋滯の解決には公共交通サービスの向上が必要
ロシアの胡鳳蘭さん
留學生らは皆、北京の公交システムを評価している。快適さを求めるならタクシー、時間を節約したいなら地下鉄、観光したいならバスがいい。だが北京は人が多すぎるのも事実だ。張倪珮さんは、北京は公共交通サービスの向上にもっと力を入れるべきだと見る。地下鉄の設備には改善の余地があり、モスクワのように、地下鉄に乗ること自體が観光となるようなレベルを目指すべきだと語る。公共交通がさらに安全でさらに快適となるような改善が求められる。
胡鳳蘭さんは、北京の交通渋滯にはなかなか適応できない。胡鳳蘭さんの出身地であるシベリアは土地が広く、人が少なく、交通渋滯などはかつて見たことがなかった。北京では自動車の數を制御して、交通渋滯を緩和すべきだと考えている。アフガニスタンの李偉棋さんは、交通渋滯は自動車が多いことも問題だが、ドライバーにも問題があると主張する。北京では交通法規を守らないドライバーが多すぎる。車線を勝手に変更したり、緊急車両用の道を占拠したり、赤信號を無視したりといった行為によって事故も多発し、交通渋滯を激化させている。
韓國の趙安娜さんは北京の交通渋滯にはもう慣れたという。交通渋滯はソウルも同じだからだ。一番困るのは、北京での道の橫斷。中國の多くの都市では、右折車両は信號機の制限を受けていないので、なかなか渡ることができない。