対潛戦はこれまで海上作戦で最も複雑な戦闘とされてきた。攻撃型原子力潛水艦に無人潛水機(jī)（UUV）を配備して敵方の潛水艦を捜索?攻撃することは、未來の水中戦爭の方式を変えるものとなるかもしれない。米誌『ナショナル?インタレスト』（電子版）は25日、米海軍が現(xiàn)在、「水中空母」の実現(xiàn)をはかっていると伝えた。

　「潛水艦が『水中空母』に変われば海戦は様変わりするだろう」と題されたこの報(bào)道によると、潛水艦からの無人潛水機(jī)の投入はある意味ではすでに長い間行われてきた。1960年代には潛水艦への有線誘導(dǎo)魚雷の配備が始まり、潛水艦が魚雷の目標(biāo)への命中をコントロールできるようになった。これらの魚雷は「自爆式潛水機(jī)」と考えることができるだろう。メカニズムは巡航ミサイルと似ており、発射後、自律的にまたは操作員の制御を通じて目標(biāo)を攻撃することができる。

　米國や中國は現(xiàn)在、UUVの潛在力のさらなる発揮を進(jìn)めている。この種の潛水機(jī)は、通常動(dòng)力型潛水艦の追跡と破壊により大きなチャンスを提供する。非大気依存推進(jìn)（AIP）を使用した最新型の潛水艦もそのターゲットとなる。無人潛水機(jī)は有人潛水艦よりも靜かに稼動(dòng)でき、連続潛航時(shí)間もより長い。敵方の潛水艦を自ら探しに行くのではなく、獲物がわなにかかるのを待っていればいい。

　報(bào)道によると、中國は近年、動(dòng)力裝置なしで特定の深さを巡回し続けることができる「水中グライダー」の実験を進(jìn)めている。米國も長年にわたって「水中無人機(jī)」を使用してきた。実戦條件下の使用の経験はないが、海中環(huán)境をモニタリングし評(píng)価する方法となっている。中國は、海中センサーネットワークにUUVを統(tǒng)合し、米國の潛水艦を追跡?阻止する「水中の長城」を構(gòu)築しようとしている。米海軍は、魚雷発射管から発射する小型UUVを用いて、母艦に脅威となる目標(biāo)を捜索?追跡しようとしている。脅威の存在を確かめた後、UUVは、アクティブ?ソーナーで目標(biāo)を照射するか、データを母艦に伝送することにより、母艦が目標(biāo)に照準(zhǔn)を定め、魚雷でこれを破壊するのを助ける。UUVはさらに目標(biāo)に対する「自爆」攻撃を行うこともできる。

　ただ無人潛水機(jī)が成功するかは、一連の技術(shù)的な問題が有効に解決されるかにかかっている。報(bào)道によると、戦闘型無人潛水機(jī)の成功は、操作員とUUVが連絡(luò)を保つことを可能とする通信技術(shù)の発展にかかっている。水中でのUUVとの連絡(luò)の保持は、その自然的な特性により、空中でよりも困難となる。米國防高級(jí)研究計(jì)畫局はすでに、海中での通信と「透明度」の改善に著手している。またデータの母艦への伝送もその位置の暴露につながる。さらにやっかいなことに、無人潛水機(jī)のアクティブソナーの使用も、母艦を誤って照射し、母艦への攻撃を招く可能性がある。自爆式UUVにも問題がある。母艦から遠(yuǎn)く離れて稼働するU(xiǎn)UVには、より複雑な意思決定のパラメーターが必要となる。空中の無人機(jī)にもこれに似た意思決定の困難があるが、海中環(huán)境の通信の難しさはその難度をさらに高めている。

「中國網(wǎng)日本語版（チャイナネット）」2018年3月1日