2019中露グローバルガバナンス円卓フォーラムが6月5日、ロシアのモスクワで開かれた。同フォーラムは、中國國務院報道弁公室の指導の下、中國外文局、ロシア中國友好協會が主催し、當代中國?世界研究院、人民畫報社、華東師範大學ロシア研究センター、バルダイ國際討論クラブ、ロシア科學アカデミー極東研究所、ロシア科學アカデミー歐州研究所などが共催した。
今回の同フォーラムのテーマは、「グローバルガバナンスの変革と中露の全面的な戦略的協力」。中國共産黨中央宣伝部常務副部長で國家ハイレベルシンクタンク理事會理事長の王暁暉氏と黨中央対外連絡部元副部長、中國人民平和?軍縮協會副會長の周力氏、ロシア中國友好協會第一副主席でロシア科學アカデミー極東研究所所長のセルゲイ?ルジャニン氏、ロシア科學アカデミー極東研究所副所長で露中関係研究?予測センター主任のセルゲイ?ウヤナエフ氏などが、このテーマをめぐって基調演説を行った。
フォーラムで演説する中國共産黨中央宣伝部常務副部長、國家ハイレベルシンクタンク理事會理事長の王暁暉氏(中央)
王氏は次のように述べた。國交を樹立して70年來、中國とロシアは波風にさらされながらも、手を攜えて前を向いて歩んできた。とりわけ近年、習近平主席とプーチン大統領による後押しの下、両國関係はこれまでで最も良い時期に入っている。未來を展望する時に、中露は両國関係の発展と國際情勢の変化に著目し、戦略的な相互信頼を深め、引き続き協力を拡大し、全面的な戦略的協力パートナーシップを新たな段階へと押し上げ、人類運命共同體の構築に貢獻していかなければならない。両國のシンクタンクは、中國とロシアの発展、新時代における中露関係の重要な理論と実踐をめぐって、先見的?戦略的?政策的な研究を行わなければならない。また、新時代の中露関係を推し進めるためにより多くの共通認識を達成し、子々孫々の友好のためにより確固とした民意の土臺を築き、グローバルガバナンス體制の変革のために知恵と力で貢獻していかなければならない。
また、ルジャニン氏は次のように語った。新時代において、中露両國は「一帯一路」とユーロシア経済連合の全面的な連攜を重點的に推進し、開放型の世界経済をともに維持し、上海協力機構、主要20カ國?地域首脳會議(G20サミット)、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中國、南アフリカの振興5カ國)など多國間メカニズムの枠組みで戦略的協力を強化すべきだ。
フォーラムで演説するロシア中國友好協會第一副主席、ロシア科學アカデミー極東研究所所長のセルゲイ?ルジャニン氏
討論では、中國とロシアの著名な専門家や學者30人余りが、「多國間主義とグローバルガバナンス――知恵とプランで貢獻」と「人的?文化的交流と文明の學び合い――全面協力で推進」という二つの議題をめぐり、実質的で実りある対話と検討を行った。
またフォーラム開催を前に、人民畫報社は「レンズが捉えた中露國交樹立70周年」寫真展を行った。同寫真展は、1949年の中露國交樹立から今日までの、両國のメディア協力や人的?文化的交流、経済貿易交流などにおける傑作寫真を展示。両國民が互いに知り合ってから理解し合うまでの70年間の過程を、生き生きと紹介している。
「レンズが捉えた中露國交樹立70周年」寫真展を見學する王暁暉氏
同フォーラムには、中露両國の政治分野やシンクタンク、メディアなどから150人近くがゲストとして出席した。
人民中國 2019年6月9日